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プリキュア最強議論

みなさんこんにちは。うぱーです。

いやはや、コロナでプリキュア映画も半年ズレてしまいましたね。映画というのはかなり前から上映スケジュールを抑えるものなので、半年ズレる(次の3世代映画用に抑えていた部分に秋映画をズラす)のは予想していましたが、果たしてその先はどうなるやら。子供向け玩具を売らなければならないという問題もあるので、今後も半年ズラすという選択は簡単にはできませんし。分かりませんね。

前置きはここまでとして。

さて今回は……

 

 

 

 

 

 

 

 

プリキュア強さ議論なんて全くの無意味です!!!

 

 

 

 

 

 

 

と断ったうえで、プリキュア強さ議論してみましょうか(は?)。

 

こういう強さ議論において扱いに困るのが、1人では変身したり必殺技を撃てないプリキュアなんですよね。具体的には初代、S☆S、ひびかな、みらリコ……(えみルーはバンクが2人なだけで1人でもできる)。

なので、今回は各作品で捉えたチームごとの強さと単体での強さに分けましょう。描写での強さと設定での強さは、レッツラまぜまぜって感じで。

評価基準は「攻撃力」「耐久力」「特殊能力」「メンタル」の5つです。

 

 

 

 

 

各作品の紹介

まずプリキュア全シリーズ視聴している人はそんなに多くないと思うので、各作品と登場するプリキュアを簡単に書いていきます。

 

ふたりはプリキュア(通称:初代)

シリーズ一作目。プリキュアは最初から最後まで2人だけ。キュアブラックキュアホワイトです。ブラックのヘソだしの衣装って何気にセクシーで攻めたデザインですよね(装甲は無視)。

 

ふたりはプリキュアMaxHeart(略称:MH)

シリーズ2作目。初代の続編。早い段階で追加戦士のシャイニールミナスが登場します。

ちなみにシャイニールミナスは厳密にはプリキュアではないのですが、オールスターズに登場するのでプリキュアと見なします。九条ひかりちゃんは僕の初恋の女の子です(余談)。

 

ふたりはプリキュアSplash☆Star(略称:S☆S)

シリーズ3作目。初代にキャラデザが似ていますが、全くの別人です。登場するのはキュアブルームキュアイーグレット。花鳥風月がテーマであり、キュアブライトとキュアウィンディという形態もあります。(本来は2年やるつもりが1年に短縮されたため第二形態が生まれた。短縮された理由は察してください。)

シリーズで初めて敵幹部が寝返った作品。メイン2人のキャラデザが前年に近いため損していますが、シナリオもバトルも熱いですよ。特に終盤はドラゴンボール。敵幹部も個性的で大友(大きなお友達)には人気の作品です。

シリーズでも珍しく明確に聖地のある作品で、その田舎感も珍しいです。

 

YES!プリキュア5(略称:5)

シリーズ4作目。初めてプリキュアが5人編成になりました。戦隊モノのような色分けだったりとヒーローチックな作りで、大人気作品に。それでいてシリーズでも恋愛色が強めで、少女漫画らしく学校の先生と恋愛しています(現実では女子中学生に手を出してはいけません)。

登場するのはキュアドリームキュアルージュキュアレモネードキュアミントキュアアクア。そういえば妖精の擬人化も5が初めてですね(多分)。

バトル面では割と容赦がなく、敵幹部に同情する大友も続出。敵陣営がブラック企業というのも涙が止まらないですね。カワリーノとか仮面とかトラウマ回が多いことでも知られてます。

ちなみに僕の同世代では「5までは見てた」という人が多い印象です。なんでや、フレッシュも見んかい。名作やろ。ていうか全シリーズ見んかい。という気持ちです。

 

YES!プリキュア5 GoGo!(略称:5Go)

シリーズ5作目。5が人気だったために2年目が製作されました。追加戦士としてミルキーローズが登場。

5で豊富にあった恋愛色は控えめに。ただTV本編で抑えていた分が劇場版で……。

「私を思い出して」と言いながらキスをするの、キラやば〜。キスした後に唇を指先でなぞるの、キラやば〜。

個人的には最近の作品でももっと恋愛色出していいと思うんですが、世情なんでしょうかね。

 

フレッシュプリキュア!(略称:フレ)

シリーズ6作目。プロデューサーが変わったために作品も大きく変わりました。敵幹部との和解、襲撃された被害が修復されない、元敵幹部のプリキュアプリキュアが一般人にも認知される……などなど。今では定番の一つである要素もフレッシュから始まったものが多いです。それだけ意欲的な挑戦作。頭身が高くて胸の膨らみもありますからね。オールスターズが始まったのもフレッシュから。

登場するのはキュアピーチキュアベリーキュアパインキュアパッション

とにかくシナリオがいいです。作画は安定しないんですけど、シナリオがいい。あと音楽もいいんですよね。作曲者の高梨さんはナルトのアニメなども担当している人で、キュアメタルの愛称で大友に親しまれています。

 

ハートキャッチプリキュア!(略称:ハト)

シリーズ7作目。シリーズ最高傑作との呼び声高い作品。売上も最高。実際に完成度は高いです。終盤の展開はシリーズ屈指の鬱展開ですが……。

登場するのはキュアブロッサムキュアマリンキュアサンシャインキュアムーンライト

ギャグ担当で伝説も多いマリンは老若男女に人気。オールスターズでも彼女が映るとみんな笑います。本当に。

ムーンライトは前作主人公みたいなポジションで、1話は彼女が敗れるシーンから始まるんですよね。ギャグもシリアスも完璧。

ちなみに僕はハートキャッチが大好きなんですが、特になみなみ(cv藤井ゆきよ)の登場する母の日回はもう号泣しました。スマのやよい父の日回と並んで鉄板です。ああいうのに弱い……。

 

スイートプリキュア♪(略称:スイ)

シリーズ8作目。百合好きな人達には人気が高い作品の一つ(他はS☆Sやドキドキや魔法つかい等)。反面、序盤のやや仲が悪い2人が嫌だったという意見も。僕は楽しんで見てましたが……(当時中1)。

登場するのはキュアメロディキュアリズムキュアビートキュアミューズ

ファンに聖獣とも呼ばれる妖精ハミィの名言が大好きですね。気になる方は調べるかスイートプリキュアをエレン加入回まで見てください。

ラスボスのデザインも秀逸と評判、あとOpも人気が高いですね。この年の春映画、オールスターズDX3は春映画最高傑作との声も多いです。僕はNS3も捨てがたいと思うんですが。

 

スマイルプリキュア!(略称:スマ)

シリーズ9作目。震災の影響で1話完結の話を多くした作品。追加戦士も登場しません。そのせいで若干終盤の展開が冗長とも言われていますが、それを抜けばとても面白い作品。深夜アニメに近いノリで見れます。(エ○同人も多い)。

登場するのはキュアハッピーキュアサニーキュアピースキュアマーチキュアビューティ

大きなお友達が最初に見るには良い作品だと思いますね。実際、スマイルから入った人は多いように見受けられますし。とにかくみんな可愛い。あとスマ22話からの23話はシリーズ屈指の神回なので見て損なし。43話も有名です。

 

ドキドキ!プリキュア(略称:ドキ)

シリーズ10作目。プリキュア版なろう作品とも言われるくらいに主人公チームがとにかく優秀。万能カリスマ生徒会長、模試全国9位の秀才、格闘強い財閥令嬢、異世界人の大人気アイドル、おばさんになれる幼女、敵幹部と張り合える王子、運転免許持ってマネージャーしてる妖精……。とにかく有能揃い。

登場するのはキュアハート、キュアダイヤモンドキュアロゼッタキュアソード、キュアエース。

ソードの声優を務めた宮本佳那子さんはプリキュアシリーズを代表する人で、OPやEDを多数歌っています。まこぴー(ソードの変身前の姿)は作中でアイドルなので、現実世界でアルバムも出してるんですよね。その中の一曲、ソングバードをプリキュア15周年ライブで初めて聴いた時はガチ泣きしました(余談)。

 

ハピネスチャージプリキュア!(略称:ハピチャ)

シリーズ11作目。10周年記念作品としてOP前に歴代プリキュアが挨拶するというのがありました。この年の春映画NS3でのEDのプリキュア メモリは、今でもプリキュアシリーズ最高のMVだと思いますね。東映の本気……。

登場するのはキュアラブリーキュアプリンセスキュアハニー、キュアフォーチュン。

作画の不安定さ、シナリオのどっちつかずなところ、神々の痴情のもつれなどで不人気作品に挙げられることも多いです。ただプリキュアが沢山いる世界観や既に日常が侵略されている感じなど、設定だけ見ると悪くないんですよね。CGもめっちゃ綺麗ですし。

ただいおなとゆうゆうの恋愛描写、あれだけは絶対に許さない(憤怒)。あんな取ってつけたような扱いは許せない(憤怒)。ひめの初恋を有耶無耶にしたのも許せない(憤怒)。

いやなんだかんだ僕はハピチャ好きですけど。秋映画はシリーズでもトップクラスに良いし。

 

Go!プリンセスプリキュア(略称:Goプリ)

シリーズ12作目。これまたシリーズ最高傑作との呼び声高い作品。作画、脚本、演出、どれも高水準で安定しています。プリキュアは4クール50話もあるので作画などが良い回と微妙な回があるんですが、Goプリは本当に安定していましたね。最終決戦の熱さは凄いですよ。作画も限界突破してるし。見てて思わず「えぇ…」って声出ました。1話からしてヌルヌル動くんですけど。

登場するのはキュアフローラキュアマーメイドキュアトゥインクルキュアスカーレット

物語終了後に大人になった姿を見せたのは、Goプリが初めてですね。魔法つかい以降にも引き継がれました。

 

魔法つかいプリキュア!(略称:まほプリ)

シリーズ13作目。百合ぶ…の大きなお友達から大人気の作品。妖精で擬似育児というのは初代からある要素ですが、なんと今回はその妖精が成長してプリキュアになり最後は神様になるという。3人の家族のような関係は素敵ですが、ややシナリオは散らかった印象もあります。

登場するのはキュアミラクルキュアマジカルキュアフェリーチェ

高橋李依さん(主人公ミラクルの声優)が今でもこの役を大切にしてくれているのが大好きです。ハグプリ秋映画のオールスターズでのインタビューにおける「全部嫌です。ミデンを倒します。」は笑うと同時に嬉しい気持ちになりました。

 

キラキラ☆プリキュアアラモード(略称:キラプリorプリアラ)

シリーズ14作目。格闘戦を禁止した(全くなかったとは言っていない)特徴的な作品。宝塚的な雰囲気のある高校生組も印象的ですね。あとラスボスの小物感は異常。

登場するのはキュアホイップ、キュアカスタード、キュアジェラート、キュアショコラ、キュアマカロン、キュアパルフェ

初期5人で追加戦士含めて6人編成というのは、5Goに並ぶシリーズ最多。シナリオとしては闇堕ち展開が多かった気がします。あと実写のお菓子作り、初見時は衝撃的でした。

 

HUGっと!プリキュア(略称:ハグ)

シリーズ15作目。格闘戦が復活した他、LGBTブラック企業など社会問題に多く取り組んだ作品。序盤での期待は凄まじく、それこそ中盤まではシリーズ屈指の良作と言われていました(過去形)。

登場するのはキュアエール、キュアアンジュ、キュアエトワール、キュアマシェリ、キュアアムール。

よく出産シーンや男プリキュアで炎上したかのように言われていますが(まぁそれで騒ぐ人もいましたが)、問題はそこではないです。あまりにもアンジュの扱いが酷かったり、脚本が「価値観の押し付け」を否定しながら価値観を押し付けていたり、そういう部分ですね。

僕も含め、ファンの怒りは期待の高さの現れでした。それでも根強い人気はありますし売上も好調。問題視してるのは大きなお友達だけだったという滑稽なお話ですね。

(余談。秋映画のオールスターズはあまりにも出来が良かったので映画館で4回見ました)

 

スター☆トゥインクルプリキュア(略称:スタプリ)

シリーズ16作目。いろんな星に行くという、日常をベースにしたこれまでのプリキュアとは一線を画した作品(とはいえGoプリも全寮制であったが)。

登場するのは、キュアスター、キュアミルキー、キュアソレイユ、キュアセレーネ、キュアコスモ。

ミルキーの変身バンクは歴代1位の呼び声も高いです。あと主人公ひかるちゃんの「キラやば〜」という口癖、初期は賛否両論でしたが(否が多かった)、映画や本編ラストでの素晴らしい使われ方により今ではシリーズ屈指に高評価された口癖となっています。声優さんの演技も良かった……。

あの秋映画マジで良かったです。ドラえもんみたいな映画をプリキュアで見られると思ってなかった。あと地味に敵がめちゃ強い。

 

ヒーリングっど♡プリキュア(略称:ヒープリ)

シリーズ17作目。ウイルスとの戦いを描くお医者さんテーマの作品。まさか放送中に現実世界で疫病が蔓延して放送延期になろうとは……。持ってるのか持ってないのか分からない。それでもなんとか放送してもらえて良かったです。映画は半年ズレちゃってるけど、どうするんでしょうね。

登場するのはキュアグレース、キュアフォンテーヌ、キュアスパークル、キュアアース。

2020年11月現在でまだ放送中なので、今回は外しています。

 

 

 

 

 

はい。ということで歴代17作品をざっと振り返ってきました。既に5000字超えてるというね。プリキュア多いよ。嬉しい悩みだけども。

ここからようやく強さ議論に移りましょう。

 

作品内での強さ描写・設定

簡単にではありますが描写や設定をなぞりながら、強そうなキャラを絞っていきましょう。

繰り返しになりますが、評価基準は「攻撃力」「耐久力」「特殊能力」「メンタル」です。

 

攻撃力

・MHチーム

よく言われる「初代最強論」は雑なものですが、それを抜きにしても初代(MH)チームは強いです。ザケンナーの大群を蹴散らすシーンなどはなかなかの絶望感でしたし、まず2年制だからインフレしてますし。ただ個人となると必殺技を打てないので厳しいですね。

・ムーンライト

次によく言われるのがハトのムーンライト。火力は普通ですが打撃の重さや技巧、その戦闘経験などから上位に必ず入るでしょう。作中では他3人のプリキュアが3対1でも逃げるのがやっとだったダークプリキュアと1人で互角に戦うなど別格の強さを見せています。

・S☆Sチーム

S☆Sチームも最強候補に必ず挙がります。初代と同じく必殺技は単独で使えませんが、精霊の加護により(ほぼ)飛行能力やエネルギー波や台風規模の風を起こせます。特にブライトの「光よ!」は、光のガードからエネルギー波も放てる攻防一体の万能技。DX2ではキュアブラックに殴り勝ちしたキントレスキーやDB級のラスボスなど、敵の強さもシリーズ屈指。なおチームとしては満と薫も含めることとします。

・5チーム

2年やってるからのインフレはもちろんですが、戦闘における容赦の無さで5チームは特筆すべきものがあります。相手が話してる時に、いきなり無言で肘打ち入れたりしますからね(笑)。プリキュアが喋ってる時は相手は待っててくれるのに……。よく「5は殺意が強い」と言われますが、誰かの攻撃に阿吽の呼吸による連携で次々コンボ入れるのも強者感があります。あと顔を執拗に狙ったりとか(笑)。

・ミルキーローズ

ローズは単独でもノミネート。もはや定番となったクレーターパンチや他5人のプリキュアの力を持つとの設定などから、火力重視の強キャラとしてよく名前が挙がります。

キュアビューティ

スマイルチームは基本的に頭が弱くビューティ以外はみんな絡め手に弱いのですが、火力は最終的に自然災害クラスです(単体で)。ただやはりジョーカーを単独撃破できたという意味でビューティが描写では頭ひとつ抜けているのでノミネート。ちなみにビューティの声優さんは、5映画のダークドリームと同じ西村ちなみさんなんですよ。発表当時、ファンは歓喜しました。

・キュアハート(パルテノンモード)

優秀すぎるドキドキプリキュアですが、なんと最終形態が「奇跡の力」「想いの力」などではなく三種の神器によるものなので、いつでも変身できます。この強さはラスボスを宇宙まで吹き飛ばしてから踵落としで海に叩きつけるなど圧勝するほどでした。ラスボスを初期技で撃破したのはハートだけです。(最終形態は卑怯だろと思われるかもしれませんが、いつでも変身できるのだから形態の一つとして捉えています)

[追記] 補足しておくと敵が弱かったわけではありません。裏設定でドキドキに敵幹部は7人おり(七つの大罪モチーフ)、トランプ王国のソード以外のプリキュア達は敵幹部2人をやっと相討ちにできました。

キュアラブリー

ハピチャからキュアラブリーがノミネート。その攻撃方法は多彩で、敵の雑魚を捕まえて武器にする(?)、目からビームを放つ(?)、踊って音符を落とす(?)など、自由自在。相手の羽を掴んで引きずり落とす容赦の無さも完備。デフォルトで飛行能力もついており、最終戦で見せたような格闘センスも抜群です。ハピチャは世界中にプリキュアがいる設定なのですが、その中でラスボスを倒したのは彼女なわけですから、その強さにも納得がいきます。

 

耐久力

シャイニールミナス

シリーズで唯一の「破られたことがないバリア」を持つ戦士。さらには相手を足止めする技も持ち合わせているので補助役としてはシリーズ上位の優秀さを誇ります。格闘はてんでダメですが……。個人的にルミナスハーティエルアンクションのバンクが好きですね。

ぶっちゃけ耐久力という点ではルミナスが頭ひとつ抜けてますね。他の候補は挙げられません。バリアを使えるキャラはほぼ各シリーズ毎にいるんですが、基本的に破られますから。特にアンジュなんて……。

 

特殊能力

シャイニールミナス

前述したように、ハーティエルアンクションは確定拘束技。強者には破られたこともありますが、それでも一時的に動きは止められます。ハグの秋映画で敵ボスのミデンが大半のプリキュアを捕獲できた理由として、早々にルミナスの能力を手に入れたからともファンの間では予測されています。

キュアパッション

なんといっても瞬間移動は強すぎる。強すぎて本編ではあまり使われませんが、映画での圧殺は主人公サイドの攻撃とは思えません。小説版では「体力を消耗する」との設定が後付けされて弱体化されたように思えるのですが、むしろ他者の記憶にも移動できるという設定により強化された気もします。巨大クルーズ戦も連れて瞬間移動できますし、ラビリンスという異世界へも移動可能。なんでもありです。

キュアロゼッタ 

ロゼッタは変身前は強いのですが(小学低学年時に男子中学生に勝つくらい)、変身後はバリアキャラなことやマナ主体のチームなだけあって特出した強さ描写はありません(ドキドキチームは全員優秀ですし)。ただ作中2回しか使われなかった技「ロゼッタバルーン」の可能性はかなりのものがあります。1度目はロゼッタ個人回での敵拘束。2度目は巨大ランス(ランスは自身の妖精)の召喚。

この巨大ランスですが、敵ボスのキングジコチューとほぼ同じ大きさ。キングジコチューは999mあるクローバータワーより大きいので、高さだけで1000m以上あると推測できます。倒れた際には普通に重たい効果音が出ていることから質量も相応にあるのでしょう。言うまでもありませんが1000m級の怪獣を召喚できるプリキュアロゼッタだけです(プリキュア自体の巨大化は他にある)。

1度目に拘束。2度目には召喚。ロゼッタ曰く「ロゼッタバルーンは何が出るかお楽しみですわ」なので、他にもパターンはあるのでしょう。ロゼッタの望み通りの技が出ているのでドラクエパルプンテとも違うようです。

キュアフェリーチェ

基本的に何でもありのまほプリ勢ですが、そのなかでもフェリーチェは圧倒的。魔法使いとしても他2人を大きく超える能力者で、それもそのはず彼女は最終的に宇宙の守神的な存在になります。シリーズ全体で見ても、神の領域に踏み込んでいるのはルミナスとフェリーチェくらいでしょう。彼女が「キュアップラパパ」と言いながら杖を振れば、何でもできます。

まほプリチームはキラプリ秋映画に客演出演しているのですが、その際に物理攻撃禁止という条件を課されながらも魔法使いとして流石の強さを見せました。ただ春映画の描写だけだと設定ほど強くは描かれていない気もします。

 

メンタル

・初代チーム

2年やっていることもあり、絆という意味では強いです。オールスターズメモリーズ(ハグ秋映画)の積年の想いが流れるシーンは感涙ものでした。ただ2人揃ってこそであり、単体だと脆い面も。無印42話とかが有名ですね。

キュアドリーム(夢原のぞみ)

ドリーム(夢)の名を冠するだけあって、メンタル面ではシリーズ最強の呼び声も高いです。常に希望に向かって全速前進。のぞみ自体のスペックはハッキリ言って低いのですが(運動ダメ勉強ダメ)、彼女のカリスマ性は抜群。容赦なく敵を倒してきた鷲尾P時代にラスボスと和解できたのはドリームだけです。

オールスターズでもカリスマ性を発揮しており、特にNS3では夢であることに気づく描写が最初に来ています(タイミングとしては飛び出すのが全員同時なので彼女が最初に気づいたのかは微妙)。

キュアムーンライト(月影ゆり)

シリーズ屈指の重い設定を背負うゆりさん。簡単に説明します。

父の社宅マンションに住むも父親は行方不明。それでも母親は毎食父親の分まで用意し、ゆりさんが「そろそろやめましょう」といっても聞いてくれない。そんな父親は実は敵ボス。さらに自分を倒してパートナー妖精も殺した(炭になって散った)敵幹部は、敵ボスとなった父親が自分の細胞を基にクローン開発した義理の妹。なおその義理の妹は終盤に死に、父親も爆散する……。

いや重すぎる。ここまでされても、それでも(つぼみの叱咤があったとはいえ)「憎しみではなく愛で戦う」なんて言えるのは凄すぎる。彼女まだ高校生ですよ。普通は泣き崩れて動けなくなりそうなものですが。

・キュアハート(相田マナ)

プリキュア最優(最も優しい)と言われる大貝第二中学の生徒会長。驚異的なメンタルは何度も作中で描写されました。

初見で敵の召喚した怪獣に説教する(当然、生身)、自分達の街が壊滅して頼みの綱のアイテムも敵に破壊されて泣いた後に「はぁ〜泣いた泣いた」と自分で復活する、敵ラスボスに心(プシュケー)を闇に覆われて奪われるもすぐに自力で復活する(特に周りの応援とかは無し)。

マナの精神の強さは、絶対に折れないというよりは、折れないし折れてもすぐ治るというとこ。どんな時でも愛を信じており、再三裏切られた敵ボスの娘レジーナにも最後まで愛を持って接した幸せの王子。彼女が完全に心折れたのは、敵にレジーナを洗脳された時(すぐ復活しましたが)の他には秋映画のみです。

 

 

 

最強は……?

 

というわけで各部門での最強候補を挙げてみました。

絞られたのは「MHチーム」「S☆Sチーム」「キュアドリーム」「ミルキーローズ」「キュアパッション」「キュアムーンライト」「キュアハート」「キュアロゼッタ 」「キュアラブリー」「キュアフェリーチェ」。

ということでここから更に絞ることになります。

まずキュアロゼッタは、生身としては総合的にシリーズ屈指ですがプリキュアとしては最強ではないとして、脱落。

次にキュアフェリーチェキュアパッションも、オールスターなどでの描写不足から脱落。

キュアドリームは戦闘に限ればミルキーローズに劣るため脱落。

キュアハートのパルテノンモードは(公式で明言されていないが)三種の神器と仲間の力さえあればパーティーの他のメンバーでも変身できそうな上に仲間の協力ありきなので脱落。

 

残った「MHチーム」「S☆Sチーム」「ミルキーローズ」「キュアムーンライト」「キュアラブリー」ですが……。

メンタル面を考慮すればラブリーは一枚落ちます。変身前を考慮すればミルキーローズも落ちます。また飛行能力の有無で考えればMHチームは落ちます。

 

と、いうわけで……。

最強チームは「S☆Sチーム」、単体最強は「キュアムーンライト

に決まりました!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

知ってた。

やる前から分かってた。

というかチームとしてならドキプリチームも年間通して優勢だし良い線いくかもしれない。でもやっぱラスボス最強はゴーヤーンだろうから、そうなるとS☆Sチームが強そう。

 

 

まぁね、最強議論なんて意味ないんですよ。最強である必要もないんです。彼女達の日常、この美しい世界さえ守ることができたなら。

 

プリキュア談義できるオタク友達が欲しいなというだけのブログでした。ちなみに1万字ちょっと。

サッカー日本代表について

今秋、森保ジャパンが初の「海外組オンリー」での遠征を行うと発表した。場所はオランダ。コロナ禍において日本から飛行機で向かうのは好ましくないため、現地集合からの現地解散が可能な海外組のみで試合を行うとのことだ。

残念ながら欧州各国はネーションズリーグなるものがあるために対戦予定は組めなかったが、アフリカ強豪国のカメルーンコートジボワールという不足のない相手となった。

カメルーンといえば2010年南アフリカW杯での対戦が思い出される。松井のクロスから本田のゴール。3連敗するだろうと言われていたなかでのあのゴールから、私達とケイスケホンダの8年が始まった。

コートジボワールは、忘れもしない2014年ブラジルW杯での対戦相手。本田のゴラッソで歓喜に沸くも、ドログバ登場時にスタジアムの揺れるようなドログバコールで流れを完全に持っていかれ、そのまま逆転敗北を喫してしまった。個人的にあの時のドログバコールはサッカー三大トラウマシーンの一つだ。(残り二つは駒野のPKとベルギーのカウンター)

 

 

前置きが長くなったが、今回は政治についてにわか知識でニートが偉そうに語る記事ではなく、サッカーについてにわか知識でオタクが偉そうに語る記事を書こうと思う。

一応書いておくと、私のサッカー経験は幼稚園〜高校3年。下手くそであったのでポジションはGKからCFまでボランチ以外全て経験した。右も左もである。

 

 

 

☆森保ジャパンの戦術・特徴

まず初めに、2019年の試合における森保ジャパンの試合から、その特徴について拙論を垂れ流していこうと思う。(YouTuberの解説動画とかは見ていないため比較しないでほしい)

 

○攻撃戦術

得点パターンは大きく分けて3つ。「右サイドからクロス」と「ミドル」、「ショートカウンター」である。(セットプレーやPKは省いた)

・右サイドからクロス

左WG中島が低めの位置で受ける→逆サイドに対角線のパス→右WG堂安が大外に張って受ける→中へ進みながら、上がってきた右SB酒井にパス→右SB酒井クロス→誰かがシュート

酒井宏樹は攻守に極めて高い技術を持つ選手で、森保ジャパンの要の1人。彼のクロスの質は高く、例えばタジキスタン戦は3点中2点が彼のクロスから生まれている。

日本代表でクロスの上手い選手といえば、他には左WG中島や右WG伊東だろうか。特に中島のボールは何度も突破口を開いてきた。鎌田や堂安も高い精度のロングボールを入れられる選手だが、鎌田は中の選手、堂安は外側の右足で蹴られない。久保のパス精度は高いとは思うが、現時点では未だ成長過程にあるという評価をしている。

中島のロングボールの精度をクロスではなくサイドチェンジで使うのは、その間に南野の上りを待つ狙いがあるのだろう。堂安はキープのできる選手で、且つカットインという武器を持っている。隙を見て南野と2人で敵陣に斬り込むこともできるため、酒井宏樹は高確率で空く。

・ミドル

二列目を務めることの多い中島、南野、堂安のいわゆるNMDはもちろん、鎌田もアーセナル相手に痛快ミドルを決めており、伊東もリーグでミドルを決めている。かつてのようにふかすことはほぼなく、日本の攻撃陣は概ね枠内に強力なシュートを撃ち込めるようになった。さすがに守備陣によるミドルゴールは吉田くらいだったが、AZの菅原や冨安などには今後期待できるかもしれない。

アジアにおいては相手が引いてくることが多いため、自然とミドルでの得点が増えている。身長のない日本にとってヘディングでのゴールは期待値が低いため、W杯でもエリア外からのシュートを狙いたいところ。久保建英にもリーガで見せたようなミドルシュートを期待したいところだ。

ショートカウンター

森保ジャパンの核を担う南野は、非常に切り替えが早く運動量も多い選手だ。その南野と、守備力を売りとする堂安の2人によるボール奪取。あるいはボランチの遠藤(航)や橋本などが奪ったボールを、すかさず柴崎が前に入れる。CF大迫という圧倒的トラップキープ反転パス半端ないおじさんが前にいるため、攻撃に切り替わる途中での逆カウンターになることは少ない。南野のポジショニングと切り替えの速さ、堂安のデコイラン、中島のドリブルやミドルと前線3人が連携良く崩してゴールだ。

例えばミャンマー戦の一点目は、堂安の守備からのデコイ→中島のミドルで決まっている。

まぁショートカウンターに関しては「戦術」と呼んでいいのか疑問だが、得点パターンとしてカウントしておく。

 

○キーパーソン

守備戦術については、まだ強豪とあまり試合できていないため割愛(できた時に限ってフルメンツでない)。ここでは鍵となる5人を挙げよう。

南野拓実

森保ジャパンの点取り屋。天下のリバプールでもオプション要員を務めるなど、今や日本の顔の1人である(某天才19歳は別格)。

攻守の切り替えと運動量を誇り、決定力もある。貪欲にゴールを狙い足を止めない選手で、その最たるものがアジア杯イラン戦1点目のアシストだ。前線ならどこでも務まる選手だが、彼の武器を活かすには中で使いたいところだ。

酒井宏樹

所属するマルセイユではネイマールキラーとされ、代表戦では攻守に渡って大活躍。森保ジャパンの影の功労者だ。

右SBは菅原や橋岡の名前が挙がるが、最低でも次のW杯までは酒井の名前が変わることはないだろう。タレント揃いで悩ましい右WGの誰とでも上手く合わせられる安定感があるため、森保監督の信頼もすこぶる厚い。

柴崎岳

所属チーム運のない選手で未だにリーガ二部から上がれないでいるが、その実力は間違いない。聖域だの過大評価だの言われているものの、戦術のない森保ジャパンにおいてゲームメイクできる彼は欠かせないだろう。

またスルーパスに圧倒的な精度を誇り、ロシアW杯でもワールドクラスのパスを連発。ベルギー戦では原口へのロングスルーパスによって、早朝から応援していた我々に泡沫の白昼夢を見せてくれた。

大迫勇也

半端ない選手。半端ないのだが、ペナルティエリア内ではデバフが掛かってしまうのが残念。それでも実力は世界基準で見劣りしないものを持っており、なんだかんだでブレーメンでも出場し続けている。

彼がいるのといないのとでは二列目の躍動感がまるで違う。収まりが良いというのは大迫のためにある言葉かもしれない。ただそろそろ脱大迫が必要とされている。

久保建英

バルサ下部組織→レアル加入という約束された麒麟児。成長著しい青天井の若き天才。若干19歳にしてビジャレアルでスタメン争いをしており、世界の将来を期待される10代選手トップ10に入る逸材だ。

未だ出場時間は短いものの、卓越したスキルはクラブで証明済。コパアメリカでは意外にも中島との共存も可能であることが発見された。(守備に関しては中島のみの責ではない)

ついに現れた本物が、日本を未だかつて踏み入れたことのないステージに進めてくれることだろう。

 

 

選手選考

今回の海外遠征ではなく、現時点で理想の23人を集めるとして誰を選ぶか。私なりに考えたので並べてみる。[○○]は枠が余れば呼びたい選手。

○GK

権田修一(ポルティモネンセ)

・シュミットダニエル(シントトロイデン)

[・小久保レオブライアン(ベンフィカU-23)]

○DF

・冨安健洋(ボローニャ)

吉田麻也(サンプドリア)

長友佑都(マルセイユ)

酒井宏樹(マルセイユ)

・中山雄太(ズヴォレ)

植田直通(サークル・ブルッヘ)

安西幸輝(ポルティモネンセ)

・菅原由勢(AZ)

[・室屋成(ハノーファー)]

[・永戸勝也(鹿島アントラーズ)]

[・畠中慎之助(横浜Fマリノス)]

[・橋岡大輝(浦和レッズ)]

[・立田悠悟(清水エスパルス)]

○MF

柴崎岳(レガネス)

遠藤航(シュツットガルト)

・板倉滉(フローニンゲン)

橋本拳人(ロストフ)

[・田中碧(川崎フロンターレ)]

[・大島僚太(川崎フロンターレ)]

○FW

久保建英(ビジャレアル)

南野拓実(リバプール)

中島翔哉(ポルト)

大迫勇也(ブレーメン)

・鎌田大地(フランクフルト)

・堂安律(ビーレフェルト)

・伊東純也(ヘンク)

原口元気(ハノーファー)

[・浅野拓磨(パルチザン)]

[・鈴木優磨(シントトロイデン)]

[・岡崎慎司(ウエスカ)]

・古橋享梧(ヴィッセル神戸)

[・三苫薫(川崎フロンターレ)]

 

 

以下コメント

まずGKだが、川島はそろそろコーチだろう。小久保は期待しているがまだ早いか。ザイオンも期待したい。大迫よりはシュミットと判断。

DFにおいてはスタメンの4人(酒井冨安吉田長友)は不動。安西も外せない。キャリアにも名前にも勢いのある菅原は是非とも戦術に組み込みたい選手だ。中山だけでなく五輪世代の橋岡や立田も呼びたいが、枠で我慢。瀬古は今回は外した。立田ともども期待しているが、DFは海外に行ってくれないと評価しづらい。

ちなみに敢えて中山をDFに、板倉をMFにしている。これは私の希望である。

MFは柴崎橋本遠藤のいつメンに期待込みで板倉を加えた。田中碧や、書いてはいないが田中俊太にも期待している。ただ23人に入れるには及ばないか。大島僚太は川崎以外でもあのプレーが安定して出来るか判断しかねたため、今回は外した。

FWは激戦区。久保南野は1万%外れることのない選手で、中島もよほどのことがない限り選びたい。堂安に関してはファンながらも足踏みしているのは否めないので、伊東の方が上か。鎌田は使いどころが限定されるが外すには惜しすぎる選手、大迫もまだまだ必要。Jからは古橋に期待。イニエスタからのパスに応えられるアタッカーで、同じリーガ育ちの久保とも息が合いそうだ。絶好調の三苫やコパの上田は今回は選外。旗手や荒木や染野と共に期待している。

 

 

フォーメーション

森保ジャパンでの予想ではなく、「僕の考えた最強のフォーメーション」である。森保ジャパンならば浅野とか永井とか入るのだろう。

 

○4-2-3-1(プランA)

                    CF大迫

左WG中島、ST南野、右WG久保

        CMF遠藤、CMF柴崎

左SB長友、CB吉田、CB冨安、CB酒井

                  GK権田

中央揃えのやり方が分からないのでスペースで簡単に調整。

堂安と久保を変えた以外に特に変化なし。

遠藤と橋本はどっちでもいい。鎌田はサブ。

 

○4-2-3-1(プランB)

                  CF南野

左WG中島、ST久保、右WG堂安

        CMF遠藤、CMF柴崎

左SB長友、CB吉田、CB冨安、CB酒井

                  GK権田

久保を真ん中で使う場合、選択肢としてはCF大迫LWG南野か、CF南野LWG中島(鎌田)だ。南野はリバプールでは左をやっていたが、やはり中でこそ輝く選手だろう。香川ほどの器用さはない。鎌田を左で先発させて中島をスーパーサブにするのも良い。

右は堂安と伊東で相手に合わせて変える。戦術の選択肢が広がるのは歓迎すべきことだと思う。どちらかに絞る必要はない。

 

○3-4-2-1

                             CF大迫

                      ST南野、ST久保

左WB長友、CMF遠藤、CMF柴崎、右WB伊東

               CB吉田、CB冨安、CB酒井

                               GK権田

前線を3人に絞る場合は大迫を外せない。南野も久保も細いタイプだからだ。もしかしたらCF南野でSTに鎌田久保みたいな起用も面白いかもしれないが、それでどこまでやれるかは分からない。中島はやはりスーパーサブ。堂安は選外。

右WBは伊東でなく菅原を抜擢してみるのも面白いかもしれない。左WBは長友と書いたが、原口の方が現実的だろう。酒井宏樹のクロスを手放すのは惜しいが、彼をWBにすると守備の真ん中3人をどうするかで悩む。左板倉、中に吉田、右冨安か。それはそれでありだ。

 

 

さいごに

「華がない」と言われる現代表だが、人気がないわけではない。アジア杯のイラン戦は高視聴率を獲得しているため単に相手が弱いと盛り上がらないというだけだ(コパは地上波なし)。まぁあとは監督がつまらないサッカーをする上に戦術が乏しいことで有名なので、早急に変えていただきたい。

せっかく世代交代に成功したので、次の、果てはその次のW杯までを見据えた長期的な戦略を立てて欲しい。若い選手の積極起用とベテランからの伝授である。そして海外遠征だ。埼玉スタジアムだけで強くても仕方がないのだから。

何はともあれ、私は日本代表に期待している。今度こそ、今度こそベスト8へ。その先の世界を見せて欲しい。欧州強豪をなぎ倒して欲しい。たまに番狂わせを起こすサッカー中堅国から、文句なしのサッカー強豪国へ。

自民党内の総理大臣候補について

安倍さんの辞職宣言によって「次の総理は誰か」という、来年の総裁選に向けて随所で交わされていた議論が一気に活発なものとなりました。さらには今まで官房長官としての職務に専念していた菅さんがダークホースのように現れ、瞬く間に有力派閥の支持を得てほぼ総理確定という状況になったのも、ニュースを騒がせることとなりました。

そこでこの記事では、今回の臨時総裁選では菅氏が通るというのを前提とした上で、来年に党員投票も込みで選ばれるであろう次期総裁(つまり次期総理大臣)の有力候補を挙げ、各派閥や将来を期待されている議員についても書いていきます。

 

 

○各派閥の簡単な紹介

  • 大きな5つの派閥とその他

○次期総理大臣有力候補

○もしかしたら今後総理に選ばれる可能性もある人物

○あとがき

 

 

 

 

 

 

各派閥の簡単な紹介

自民党内には派閥があります。

正確には似た政策を描く自民党議員の中でも特に共通の政策を推している人達の集まりなのですが、これが事実上の派閥となっています。

派閥政治といえば悪いもののように思えますが、必ずしもそうではありません。日本は長らく自民党一強であり、政権交代は僅かな期間のみ。しかし自民党内に派閥が複数あることで、自民党内部に政権(与党)に対する抑止力が働いてきました。つまりは自前のブレーキです。

つまり、複数の派閥による連立政権のような形を取ることでバランスを保てるようになっています。

もっとも、世襲議員やコネを持つ議員でなければ台頭しにくかったり叩かれがち、議会で過半数を取りながら政策決定が遅くなりがちなどといった問題も抱えていますが。

 

さて早速ですが、大きな派閥5つをザッと説明しましょう。

清和政策研究会(細田派)

5つの派閥の中でも最大の勢力を誇ります。他の派閥はおよそ所属議員数が50前後なのに対し、清和研だけで100近くあります。約2倍ですね。

細田派と呼ばれているのは今の派閥の会長が細田さんだからで、実質的には安倍派とも言えます。そもそもこの派閥の原点は安倍さんの祖父である岸信介なので。

志公会(麻生派)

色々なゴタゴタを経て結成された麻生さんの派閥。元は弱小でしたが、安倍さんとの親密さで安倍政権の長期化に貢献したこともあり影響力が増してきています。

河野さんの父親である河野洋平氏のグループが原点にあることもあって、若く人気もある河野さんが派閥のホープと言えますね。

平成研究会(竹下派)

竹下派と書いていますが、人によっては小渕派と呼んだり額賀派と呼んだりします。○○派というのはその時の派閥の会長に由来するので、好きな呼び方で良いと思いますね。面倒であれば平成研と呼ぶのが無難です。

一応は竹下さん(亘の方)が会長ですが、その実は茂木さんが会長代行として座っています。今は引退こそしていますが青木幹雄がドンとして君臨していたのも特徴です。

④志師会(二階派)

二階さんがドンとして居座る派閥。積極的に力を拡大しています。

民主党の細野さんや話題の河合さんなども二階さんに招かれてこの派閥に無所属ながら参入していたりします。

宏池会(岸田派)

現存するなかで最も歴史のある、名門派閥です。創設者は所得倍増計画で有名な池田勇人

岸田さん小野寺さんと評価の高い人物が並びますが、やや政争を苦手とする部分も指摘されています。

 

この他に石破さんの水月(20人ほど)や石原さんの派閥(10人ほど)もあります。なお派閥に属さない議員も50人以上います。代表的なのは菅義偉小泉進次郎ですね。

無派閥同士の繋がりを目指した会や派閥を超えた関係もあるのですが、今回は省きます。キリがないのでね……。

 

 

 

次期総理大臣有力候補

来年の総裁選で選ばれる可能性が非常に高いと思われる4名について、その略歴や政策と個人的なコメントを書いていきます。

 

菅義偉[無派閥]

おそらく今秋に選出されて臨時の総理大臣となるであろう菅さんが、もしかしたら続投する可能性もあります。

・略歴

秋田の農家に長男として生まれる(姉が2人いる)。高校卒業を機に単身上京、2年間働いた後に法政大学法学部に入学、学費を自分で払いながら卒業。その後、秘書(11年)→横浜市議(2期)→衆議院議員(8期)(現在)。総務大臣内閣官房長官などを歴任。

実績としては総務大臣時代に創設したふるさと納税が有名。新元号「令和」の発表により「令和おじさん」とも呼ばれる。

・政策

地方農家の出身であることから地方創生が主軸。TPPには賛成の立場。憲法改正には賛成で、自衛隊に関する憲法解釈及び記載の改正に意欲的。少子化対策として不妊治療の支援。他にはデジタル化の推進とデジタル庁の創設、携帯料金の引き下げ、地方を主とした最低賃金の引き上げ、防災対策における見直しを掲げている。

・コメント

総務大臣官房長官をしただけに構造改革を得意とするのが特徴。「外交の安倍、内政の菅」として安倍政権を支えてきただけのことはあり、人事面や安定感はトップかなと思います。

ただ経済や外交は苦手としており、特に外交に関しては総理大臣となるには経験が少なすぎます。首相ともなれば、各国の癖のある首脳陣と対面で話さなければなりませんからね。

ナンバー2や影の実力者が最適任ではないかという印象が現段階では覆りません。 

 

石破茂[水月会(石破派)]

何度か首相候補に上がりながらも首相にはなれなかった石破さん。本人は「そろそろ俺の時代が来てもいいだろ」という気持ちかもしれません。

・略歴

鳥取生まれ。父親が元鳥取県知事。慶應義塾大学法学部を卒業後、三井銀行で4年勤務。衆議院議員として現在連続11期。地方創生大臣や防衛庁長官(防衛大臣)、農林水産大臣を経験。自民党政調会長や幹事長も務めていた。

自他共に認めるミリオタであり、本人の著作も防衛関連が過半。しかし実は農水にも明るく、東京一極集中から地方創生へという思いも強い。

・政策

上述したように東京一極集中の打破を掲げており、具体的には21世紀中頃までに東京からの300万人の移住を目指すとしている。憲法改正には意欲的で、特に自衛隊については国防軍とすることや海兵隊を持つべきなどと発言。モリカケなどの疑惑についてはしっかりと説明すべきだという追求の方針。外交においては北朝鮮に連絡事務所を作ることを提言している。

・コメント

政治家としての野心は強く、詳しい経歴は調べればわかる事ですが所属をコロコロと変えています。時として「裏切り」とも評される行為が首相になれていない一因でしょうね。

安全保障に関しては間違いなくスペシャリストなので、農水と防衛に関してはトップでしょう。その反面、元銀行員ではありますが経済のイメージは薄く、派閥の関係で人事面にも不安は残ります。

国民人気が本当に高いのかは些か疑問です。(その支持の多くは60代以上とも言われています)

 

岸田文雄[宏池会(岸田派)]

安倍さんに忠実に仕えながらも梯子を外される形となった岸田さん。安倍さん麻生さんにいいようにやられてしまったことで、政争に弱い印象が拭えません。実はイケボで有名だったりします。

・略歴

生まれは東京だが広島にルーツを持つ。祖父も父も政治家の世襲議員。開成から二浪で早稲田法学部へ入学。父親の秘書からスタートして現在は衆議院議員連続9期。安倍内閣において外務大臣を長く務め、その後は自民党政調会長となった。

実務能力が高く、良くも悪くも無難。前回の総裁選では立候補するか悩みながらも安倍さんの支持に回ることにした。しかしその目論見に反して、今回安倍さんからの支持は貰えなかった。

・政策

いわゆるハト派(穏健派)。財政再建を訴えており、その方向性としては緊縮。5Gの活用などによる「デジタル田園都市構想」が旗印。データ庁の創設を提言。少子化対策、エネルギー対策、財政健全化の三本を柱として掲げている。憲法改正には賛成だが意欲的とは言えない。

コロナ対策の現金給付における謝罪が報道されたが、岸田さん自身は一律給付支持者だった。しかし限定給付を考えていた安倍さん麻生さんを慮って限定30万円給付を提言して予算案をまとめたところ、世論を見た二階さんと公明党によって安倍さんが一律給付に変更し、またしても岸田さんは矢面に立って批判を受ける形となってしまった。

・コメント

世襲の菅さんや個性的な石破さんに対してインパクトに欠けるという評価が多いです。外務大臣経験者で実務能力は評価されていますが、上述したようなピエロぶりが一国の首脳として頼りなく映るのも事実。

もし次の総裁選で河野さんが立候補すれば、勝てないんじゃないかという気はしますね。細田派も麻生派も河野さん支持に回るでしょうから。今のままでは、の話ですけど。

 

河野太郎[志公会(麻生派)]

Twitterで大人気の河野さん。年齢もまだ57歳と比較的若いので、若者からの人気は1番かもしれません。個人的にサッカー好きなのは好印象です。湘南サポらしいですね。(鹿島は杉岡を使いなさい)

・略歴

祖父も父も政治家の世襲議員慶應大に繰り上がりで入学するもすぐに中退。その後はアメリカで政治学を学び(ポーランドにも留学経験あり)、帰国後は10年間企業で働いてから衆議院議員となって現在連続8期。安倍政権下では外務大臣防衛大臣を務めている。

外務大臣時代、かなりの頻度で外遊していたことで知られ、約2年間で59回とのこと。中東に力を入れていることが特徴として挙げられる。

・政策

脱原発、タバコ反対、行政改革などについて直接的な表現を用いての苦言が数多くある。やや直情的なところがあり自民党の中でも異端児というか問題児に近いところはあるが、血筋はよく人気もあるため期待も大きい。

外交では中東に対して力を入れているだけでなく、中韓も含めて基本的に穏健派。発言では尖った言葉でアピールするが、その実は中韓との良い関係を維持したいのが本心だろう。

行政改革に熱意を見せており、かつては民主党政権時の「事業仕分け」に対して肯定的発言をするなどしている。

・コメント

政治からしからぬ直接的な発言やTwitter運用などにより、親しみやすさではトップでしょう。また外交経験においても回数だけで言えば岸田さんを超えます。それだけ世界を回ったのは自民党期待の次期首相としての顔見せの意味もあったかもしれません。同時に河野さんの行動力の高さも表していますね。

遅かれ早かれ、よほどのことがない限り首相にはなるはずです。ただ心配なのは苦言を厭わない姿勢や婉曲を憎む言い回しによって、失言としてバッシングされないかというところでしょうか。安倍さんにとっての菅さんのような、優秀な側近をつけられるかというのが重要になりそうです。小泉進次郎あたりが良いかなと個人的に思いますね。実現可能性も考慮して。

 

 

もしかしたら今後総理に選ばれる可能性のある人物

思ったより字数が多くなっているので、巻きます。

これから挙げるのは自民党内での実力者や次代の首相候補として挙げられ得る人達です。現在の派閥と過去の役職に私のコメントを一言添えて紹介します。

 

女性議員

誰ってことはないですが、国のトップを女性にというのは世界的トレンドです。お隣の韓国でも少し前に朴槿恵政権が誕生しましたしね。アメリカも近いうちに生まれるでしょう。

現時点で自民党所属の女性議員だと、野田聖子小渕優子でしょうか。稲田さんは野党に泣かされた時点で流石に無理でしょうし。……まぁパッとしない顔ぶれですね。サッチャーメルケルのような力強い女性政治家は出てこないのでしょうか。蓮舫さんがそれになるんでしょうけど、彼女は野党ですからね。


加藤勝信[平成研(竹下派)]

衆議院6期、厚生労働大臣内閣官房副長官など。東京大学経済学部卒の元財務省官僚です。

派閥を超えて安倍さんの側近として知られています。顔見れば「あぁこの人か」ってなるはずです。

実務能力は高いですが、官僚出身というのは改革を欲する国民にはマイナスポイントかもしれません。良くも悪くもまだ色のない人です。

 

西村康稔[清和研(細田派)]

衆議院議員6期、内閣官房副長官など。灘→東大法→経産省というエリートです。

安倍さんの属する細田派期待の人物の1人ですが、不祥事や失言が目立ちます。能力はあるんでしょうが国民には嫌われる典型的な官僚上がりですね。候補に挙げといてなんですが、無いと思います。


萩生田光一[清和研(細田派)]

明治大学商学部を卒業して政界へ。衆議院議員5期、内閣官房副長官文部科学大臣など。

安倍さんの側近ですが、人間性に難があると言われていて、また失言も目立ちます。やはり無いでしょうね。

個人的には、大学受験をぐちゃぐちゃにした1人なので好きじゃないです。


林芳正[宏池会(岸田派)]

代々続く世襲議員。東大法卒。企業務めから参議院議員5期、農林水産大臣文部科学大臣など。

やや野心が窺えるムーブをする割には不祥事があったりします。印象としてはお坊ちゃん議員ですかね。トップには立てないでしょう。


小野寺五典[宏池会(岸田派)]

世襲議員東京海洋大学から宮城県庁職員、松下政経塾を経て衆議院議員7期。過去には防衛大臣を二度経験。

宮城県気仙沼市の出身で、小野寺さんの実家も震災の被害を受けたそうです。

敵が少なく失言も少ない安定感のある政治家。防衛大臣時代の評価も高かったですが、2020年9月現在で要職に就いていないのは派閥の関係でしょうか。

個人的に最も好きな政治家なので、今後に期待したいですね。ただ首相に向いてるかと言われると、大臣や官房長官が良いと思います。


世耕弘成[清和研(細田派)]

早稲田大学政治経済学部卒。NTT勤務から親戚の地盤を継いで政界へ。参議院議員5期、内閣官房副長官経済産業大臣など。

安倍さんの側近で、参謀と言われることも。河野さんほどじゃないですがTwitterで人気ですね。ただまぁ参議院のドンとして今のように優秀な参謀くらいが向いていると思います。


茂木敏充[平成研(竹下派)]

世襲議員東京大学経済学部から丸紅や読売新聞社で勤務、留学とマッキンゼーを挟んで政界に。衆議院議員9期、外務大臣など。

能力は高いそうですが、人間性に難があるとの評価が非常に多いです。とりあえず他人を見下したような顔と話し方はなんとかして欲しいですね。そういう意味では石破さんとキャラ被ってます。


小泉進次郎[派閥無所属]

自民党期待のホープ関東学院大学から留学を経て政界に。衆議院議員4期、環境大臣など。

ハッキリ言うと実務能力はあまり期待できないです。発言も明瞭のようで何が言いたいのか分からなかったりしますし(これは能力の低さを隠すための話法かもしれない)。

ただ行動力は政界での評価も高いですし、何よりその若さとルックスの良さは大きいです。確かな実績を積みながらキャリアを進めていけば、トントンと上にいけるかもしれません。そもそも安倍さんだって実務能力は特に高くない人ですからね。

いずれにせよ今後に期待です。まだまだ伸びしろのある政治家だと思います。

 

 

あとがき

往々にして長期政権の後は短期政権になりがちです。菅(すが)政権は繋ぎの役目でしょうが、その後の政権が石破さんにしろ岸田さんにしろ河野さんにしろ、再び1年や2年で途切れることがないことを祈ります。

世界情勢は年々激しさを増していて、米中対立の本格化と少子高齢化による社会保障問題が特に大きいです。米国選挙や中国党大会でどうなるか分かりませんが、柔軟に対応できる政権の誕生を願いたいですね。

ロナたんハァハァ

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ナナシスという作品をご存知だろうか。

正式名称は「Tokyo 7th シスターズ」である。

http://t7s.jp/index.html

↑公式リンク

いわゆるアイドル系2次元コンテンツであり、アイマスラブライブ同様、複数メディア展開もしている。すでに6周年を迎えながら未だにアニメ化はなされていないが、2020年夏に劇場版アニメとして70分のアニメが期間限定上映されることが発表済みだ。

今回の記事では、そのナナシスという作品の中心人物の1人である、角森ロナ(つのもり ろな)という女の子について、彼女の歩みを追いながら語っていきたいと思う。(具体的にはEPISODE1.0-003、EPISODE2.5-003、EPISODE3.5-003、EPISODE4.0である)

 

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先に言っておくが、愛ゆえに長くなる。大量のスクショも載せる。

そしてネタバレ注意だ。

 

 

 

 

 

目次

  1. ナナシス概要
  2. 角森ロナのプロフィール
  3. t7sにおけるロナ
  4. ニコ様を目指して
  5. アイドル・角森ロナ
  6. プラスワン
  7. ナナシスをすこれ

 

 

 

 

 

 

 

 

1. ナナシス概要

ナナシスについてまずどこから話せば良いのか。

時に2034年

アイドルがいなくなった時代に、再び本物のアイドルが誕生する

公式HPより

2032年、伝説の国民的アイドル「セブンスシスターズ(以下セブンス)」が解散してしまい、アイドル氷河期となった日本。

プレイヤー(私達)はかつてセブンスのいた「ナナスタ」という劇場を根拠地として、ナナスタ2代目支配人としてアイドルをプロデュースしていくという話。(そのためナナシスファンのことは支配人と呼ばれる。アイマスでのプロデューサー呼びのようなものである)

前述したように既に現実世界で6周年を迎えているためアプリ内でのエピソードも豊富。一部の時系列について支配人の間で議論を呼んでおり、この問題はepisode 4.0の公開によって起こったことなのだが、今回はあくまで角森ロナちゃんの記事なのであまりそこに踏み込まないこととしよう。

ストーリーの上でメインとなるのは「777☆SISTERS」であり、スリーセブンシスターズと読む(略してt7s)。ナナスタのメインユニットで、その人数は12人。そのほかにもユニットはあるのだが、今回は省略する。

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未だデビューしていないアイドルが3人いるが、その3人も含めて登場人物はほぼフルボイスである。デビューしていないのはおそらく声優および声優事務所の問題であろうと思われるので、キャラが不人気だとかということではない。

 

2 . 角森ロナのプロフィール

公式のキャラ紹介は以下の通りだ。

「ビバドーナツ」というドーナツチェーン店でアルバイトをしている16歳。引っ込み思案な性格で、泣き虫。駄目な自分に落ち込むことも多かったが、セブンスシスターズの歌に励まされてセブンスシスターズ、特に七咲ニコルの大ファンになった。
年齢 : 16歳
誕生日 : 5月20日(おうし座)
血液型 : A型
身長体重 : 147cm/39kg
スリーサイズ : B78/W53/H76
CV : 加隈 亜衣
ニックネーム : ロナ
特技 : お手玉くらいしか…
好きな物 : ニコさま 動物さん
所属 : 高校生、アルバイト
ユニット : 777☆SISTERSWITCH NUMBER 4

いわゆる「気弱だけど芯は通っているキャラ」であり、「アイドルに憧れているキャラ」である。あまり人物を概念として捉えて類似性や共通項を見出そうとするのは好きではないが、わかりやすく例えるならμ'sの小泉花陽ちゃんあたりが近いかもしれない。

この類のキャラは運動は苦手であることが多いが、ロナちゃんの場合はそういった描写はほぼない。むしろ「セブンスの踊りを真似していた」「高校生ながらドーナツ屋でアルバイトをしている」など、運動能力は並レベルにはある。ただしドジっ子であり、やや不幸体質に近いものもある。(彼女のふぇえええという可愛らしい声はオチに使われやすい)

学校に友達は少なかったらしいが、セブンスの踊りを真似して踊ってみせたことでクラスの輪に入っていけたらしい。本人はニコさま(セブンスの七咲ニコル)に救われたとしている。

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↑EPISODE1.0-003 第3話「ロナのこだわり」より。彼女にとってのセブンス、とりわけ七咲ニコルという存在は、『勇気や元気をくれた人』『背中を押してくれた人』なのだ。

 

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↑EPISODE1.0-003 第1話「私をアイドルにしてください!」より。

彼女のアイドル観が分かる言葉だ。自分がかつてセブンスに背中を押してもらったように、私も誰かを支えられる人になりたい。ロナちゃんの言動の根底には、いつもセブンスから貰った勇気と彼女自身の優しさがある。

愛だけでは生きるのに苦しいのが現実。アンパンのヒーローではないが、生きていくには愛と勇気が必要だ。彼女は愛を持って生まれたが、勇気は十分でなかった。彼女に勇気を与えてくれたのはセブンスだ。そんな彼女がアイドルとなりファンに与えるものは、果たして愛なのか勇気なのか。

 

 

3 . t7sにおけるロナ

ナナシスにおいてアイマスの信号機のようなものはなく、どちらかといえばラブライブのようにメインユニット全体、一人一人にスポットを当てたストーリー展開となっている。

ただストーリー上の核となる人物はやはりいて、私はハル、コニー、ロナであると考えている。

 

コニーとは、六咲コニーのこと。ナナスタ2代目支配人の相棒であり、ナナスタの敏腕ジャーマネ(自称)。アイドル達のサポートに徹しており、仕事はサボることが多いものの、ここ1番で頼りになる。その正体は七咲ニコルなのだが、彼女がアイドル引退後になぜマネージャーとなったのか、そしてなぜ……。そのことは部分的には示されながらも未だ謎とされている。(2020年6月時点)

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↑マネージャーとなっても、セブンスを牽引し時代を席巻した可愛さとパワフルさは健在。こんな同僚(19歳)がいたら、私は死ぬまで働いてしまいそうだ。

 

ハルとは、春日部ハルのこと。t7sにセンターの概念があるかは不明だが、μ'sでの高坂穂乃果アイマスでの天海春香といったポジションである。ストーリーで最初に出会うアイドルであり、過去にアイドルをやるも挫折して辞めたという闇を抱えている。

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↑掃除大好き(異常なくらい)。そこもまた可愛い。支配人に対する信頼がありありと感じられ、私達はいつのまにか親のように彼女に寄り添ってしまう。そういう魅力を持った女の子である。

 

そしてロナ。角森ロナちゃんは3番目に加入する。ハルとムスビという前2人のアイドルとは違い、自らアイドルを志望してきた子だ。アイドルは基本スカウト加入であり、ロナちゃん自身も一応スカウトなのだが(下の画像参照)、元からアイドルに憧れていたのはロナちゃんのみである。(スースはセブンスに会いたかっただけ)

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↑EPISODE1.0-003 第1話「私をアイドルにしてください!」より。2人の運命的な出会いは、コニーが大好きなビバド(ビバドーナツの略)の店内で起こった。

 

コニー、ハル、ロナ。彼女達は「アイドルだった女の子」「アイドルになりたかった女の子」「アイドルになりたい女の子」なのだ。

 

ちなみに、これは余談であるが、2番手加入のムスビにも(メインからは逸れるものの)ストーリー上で重要な役割が与えられている。それは支配人との関係である。

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↑私の推しの1人なので画像を貼る。推しである以外に画像を貼る理由は必要だろうか?いや、必要でない。(反語)

 

女性アイドルによる複数メディア展開のコンテンツである以上、客層として想定するメイン層は男性である。したがって彼女達の性を……というビジネス的観点は置いておくとして、アイドル系コンテンツともなればやはり男性との距離感は重要な課題だ。

例えばラブライブは徹底的に男を排除し、「百合」をチラつかせた上で少年漫画的な物語とした。アイドルではないがガルパンもこれに近い。また幼女向けの作品であれば恋愛要素は希薄で構わない。

ナナシスの場合はアイマス同様、プレイヤーの分身として男性がアイドル達の面倒を見ているという設定がある。そのため支配人に対して『ラブ』の意味での好きを抱えるキャラが現れており、t7s内に限定すれば該当するのはムスビ、スミレ、スースということになろう。(諸説あり)

スミレは自覚していながら隠す、スースは自覚しており隠しもしない。それに対してムスビは無自覚である。

年頃の女の子を描く上で欠かせない恋愛というものを担う彼女達3人の中でも、ムスビは特に丁寧に描かれている。そしてこの役割はハルとロナには任せられるものでない。なぜなら彼女達が支配人に恋愛感情を抱いてしまうと、それがアイドルであることの意義に関わってくるからだ。ハルとロナは常にセブンスと仲間とファンを見ているのであり、支配人も仲間である。その愛にエロースが含まれると根幹から歪んでしまう。

気になる人は参考として、イベントエピソードの「スイート・セブンス・デイズ」と、同じくイベントエピソードの「SHAPE OF HEART」を読み比べてほしい。もちろん先にt7sのメインエピソードを読んでおくのが望ましいが(時系列の問題)。

 

 

ここからはロナちゃんの歩みを追っていく。彼女の物語について考察することで、その魅力を見つけていきたい。

 

4 . ニコ様を目指して

上述したようにロナちゃんはニコさまを強く尊敬し、憧憬の念を抱いている。そのニコさまに「アイドルの素質がある」と言われたから、彼女はアイドルの道に足を踏み入れた。

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↑EPISODE1.0-003 第1話「私をアイドルにしてください!」より。尊敬するニコさまが突然目の前に現れ、彼女からアイドルの素質があると言われる。その時のロナちゃんの喜びは察するに余りあるものだろう。


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↑EPISODE1.0-003 第2話「憧れのアイドル」より。嬉しそうなロナちゃんを見ると胸が苦しくなる。この笑顔を、私は護りたい……。

 

彼女の理想のアイドルとはニコさまだ。彼女はニコさまになりたくてアイドルとなった。しかし偉大なアイドルの姿は遠い。なにより彼女は七咲ニコルではない。

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↑EPISODE1.0-003 第3話「ロナのこだわり」より。

ずっとニコさまに憧れてきた彼女だからこそ、七咲ニコルとの距離が分かってしまう。ニコさまみたいなアイドルにはなれない。アイドルを一瞬でも目指したことで今まで以上にそれを痛感した彼女は、この日からナナスタに来なくなってしまう。だがコニーは去りゆく彼女を押し留めたりはしなかった。

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↑EPISODE1.0-003 第4話「かえり道」より。

ロナちゃんを連れ戻したのは、支配人とハルだった。「アイドルとは何だろう。七咲ニコルもアイドルもよく分からないけれど、ロナの良い所なら知っている」そう語るハルに、見守っていた支配人も重ねる。たとえ七咲ニコルでなくても、ニコさまのようにはなれなくても、誰かに元気を与える存在になれている。それは彼女の描くアイドル論に対する肯定であり、その上で彼女が既にアイドルであることを示す言葉だった。

このサブタイトル「かえり道」とは、私は夢からの帰り道なのだと思う。一度憧れのニコさまに誘われて、一瞬だけ夢へと歩き始めた。だがニコさまになれずアイドルを辞めようとしていた、夢からの帰り道。引き止めたのはハル。ハルは一度夢破れて帰り道を歩いた者だ。そのハルが、ロナを引き止めた。ロナと話をする前に言葉を探すハルの表情は、ロナの姿をかつての自分に重ねていたが故のものなのかもしれない。

そしてハルと支配人の言葉に応え、アイドルを続けることにしたロナちゃん。彼女はニコさまから貰った勇気でステージに立つ。その視線の先には、ニコさまでなく、彼女自身のファンの姿があった。

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↑EPISODE1.0-003 最終話「オール・アバウト・マイ・アイドル」より。普段はおちゃらけているコニーも、アイドル論になると真剣になる。彼女がなぜマネージャーとなったかのヒントもそこにあるのだろうか。

 

セブンスはアイドルとして大成功したと思われているが、ニコル本人はナナスタのアイドル達に対して自分達とは違う道を歩んで欲しいと思っている。アイドル自身の魅力を引き出すことを念頭に考えている彼女は、もしかしたら、自分達が歩まなかった未来を期待しているのかもしれない。

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↑EPISODE1.0-003 最終話「オール・アバウト・マイ・アイドル」より。

七咲ニコルからの、この言葉。

それは諦めずに帰ってきて、アイドル角森ロナとして歩み始めたロナちゃんに対する、最大の祝福であり賛辞であり褒美だったことだろう。

 

 

5 . アイドル・角森ロナ

アイドルになることはゴールではなく、スタート。憧れのニコさま、そしてハルやムスビをはじめとする仲間達とのアイドル生活。その中でロナちゃんはあることを感じていた……。

ある日、ロナちゃんはアルバイトしているビバドの前で、単独ソロライブを行うことになる。独りでライブなんて出来ないとその場にいたハルとスミレにも協力(共演)を頼むのだが、コニーはそれを跳ね除ける。またしてもニコさまに背中を押されたロナちゃんは、単独でのライブ出演を決意、コニーとの特訓を始めることになる。

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↑EPISODE2.5-003 「ウィッシュ・ユー・アー・ヒア」前編より。アイドルとは遊びではない。コニーはロナちゃんにプロ意識を教え、そしてマンツーマンのレッスンを始める。

 

独りでライブをするのとユニットでライブをするのとではまるで違う。その分だけスペースを活かしたパフォーマンスをしなければならず、また代わりはいないため休むことも許されない。コニーは熱心に指導を続けるが、運動が苦手ではないとはいえ得意でもないロナちゃんに、少しずつ疲れが見え始める。

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↑EPISODE2.5-003 「ウィッシュ・ユー・アー・ヒア」前編より。コニーの指導から本気度が伝わる。厳しくするのは、それがロナちゃんのためだと心から思っているから。ロナちゃんもニコさまのメニューについていこうと必死だ。応援にきたナナスタのメンバーも2人の集中した特訓に驚くほどであった。

 

本当にこのままで大丈夫なのか。ただ頑張ればいいというものではなく、プロなのだからパフォーマンスは完成されたものでなければならない。難度の高いものに全力で挑戦したけど本番は失敗してしまいました、では許されないのだ。技量や体力や心身の状態と向き合いながら折り合いをつける。それは恥ずべきことではないし、むしろしなければならないこと。

そのためコニーも支配人もロナちゃんに対してダンスの難度を下げようと提案するが、彼女はそれを拒む。どうしてか。彼女の口から発せられた思いは、周りに対する焦りにも似た羨望であった。

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↑EPISODE2.5-003 「ウィッシュ・ユー・アー・ヒア」中編より。

ロナちゃんがアイドルを志したきっかけは、七咲ニコルであった。しかし、自分は七咲ニコルにはなれないと分かった。仲間達はそれで良いと言ってくれた。

でも、じゃあ自分はどうなりたいんだろう。ロナちゃんはそのことに悩んでいた。ニコさまのようになりたいという願いは今も抱いているが、ニコさまを目指すことはやめた。しかし自分はそこで足踏みしていて、目標がハッキリしてる仲間達のように変われていない。

ニコさまになりたい。それ以外の目標を、自分が歩むアイドルとしての道をより明確にするため、ロナちゃんは単独ライブという壁を乗り越えたかったのだ。周りに頼っているだけじゃない。自分の輝きでステージを満たせる、ファンの心を照らせるのだということ。そのことをロナちゃんは求めるようになっていた。

それは他でもない七咲ニコルが、そういうアイドルであったからだ。

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↑EPISODE2.5-003「ウィッシュ・ユー・アー・ヒア」中編より。ロナの意志に固いものを感じたコニーは、弱気になって悪かったと謝る。それはロナちゃんという1人のアイドルが持つ覚悟に対するリスペクト。その姿はまさしく敏腕ジャーマネに違いない。

 

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↑EPISODE2.5-003「ウィッシュ・ユー・アー・ヒア」中編より。本当にこれで良かったのかなと心配する支配人に、コニーが語る。彼女もまた答えは分からないなかで、ロナちゃんを信じることにした。

 

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↑EPISODE2.5-003「ウィッシュ・ユー・アー・ヒア」中編より。支配人が去ったあと、コニーは1人呟く。かつての仲間はもういない。頼れる人がいないなかで、彼女は頼られる側の存在となっている。「寂しいよぅ」コニーの声優・水瀬いのりさんの表現する寂寞感が素晴らしい。

 

元 伝説のアイドル七咲ニコルといえども、ステージを降りれば1人の19歳の女の子。セブンスの活動についてはEPISODE0.0、EPISODE0.7、EPISODE3.0-012などでしか語られていないが、特にEPISODE0.7などを見れば、彼女の独白にも感じるものがある。

今の彼女はマネージャーであり、アイドルではない。ステージに立つのはコニーではなくロナちゃんだ。だから彼女がどれだけ頑張ろうとも、結局のところロナちゃんが失敗すればそれは失敗なのだ。他人を信じることしかできない裏方だからこその無力感も感じたのだろうか。

七咲ニコルは天衣無縫のアイドルテロリストと呼ばれたそうだが、六咲コニーはそうはいかない。自由気ままにやれたあの頃とは違う。もしロナちゃんが失敗した時、誰よりも傷つくのはロナちゃんだ。その責任を負いながら、それでもコニーはロナちゃんを信じて送り出す。その勇気は、アイドル角森ロナがくれたものではないかと私は思う。

 

ここで、神様はさらに試練を課した。当日に用意されたステージは、聞いていたよりも遥かに大きなものだったのだ。

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↑EPISODE2.5-003 「ウィッシュ・ユー・アー・ヒア」後編より。あちらのご厚意ではあるが、支配人もコニーも困惑。既に客は入っていて変更は不可能。対策を打てないまま、開演の時間が迫る。

 

なんとか壁を乗り越えようとしているロナちゃんを試すような舞台変更に、彼女は青ざめてしまう。

「助けてニコさま……。ニコさま……怖いよぅ……」

やっぱり自分にアイドルなんて。何度も振り払ってきた感情が再び彼女の胸に湧き上がる。

そんな彼女を助けたのはt7sの仲間達であった。

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↑EPISODE2.5-003「ウィッシュ・ユー・アー・ヒア」後編より。

楽屋で青ざめるロナちゃんの元に電話が届く。彼女達はロナちゃんが本番前に怯えているだろうかと心配していたのだ。

「ロナを信じる」

仲間達の言葉がロナちゃんをステージに向かわせる。ハルが言ったように、ロナちゃんがニコさまに支えられながら育んできた勇気によって、何度でもロナちゃんは少女からアイドルへと変身する。その光景を見たコニーは、私達の出る幕じゃなかったねと支配人に対して嬉しそうに語った。

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↑EPISODE2.5-003「ウィッシュ・ユー・アー・ヒア」後編より。コニーはロナちゃんと仲間達の絆を見て、何を感じたのだろう。

 

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↑EPISODE2.5-003「ウィッシュ・ユー・アー・ヒア」後編より。

このブログを書くにあたってエピソードを読み返しているのだが、私は2周目ながらこのシーンで感泣してしまった。

さっきまで泣きそうになっていたロナちゃんの、この天使のような明るい笑顔。そしてなにより、「今日が楽しかった人にも悲しかった人にも、届くように歌います!」という台詞。これはかの七咲ニコルがファンに向けて言っていた「俯いているキミも、泣いているキミも、全員まとめて笑顔にしちゃうから覚悟しろー☆」を意識してのものだと思われるからだ。

あぁ本当にニコさまのことが好きなんだなと思うと同時に、今の君はニコルのように輝いているよ、これだけの人の心を動かす凄いアイドルなんだよと、伝えてあげたくなる。アイドル角森ロナの確かな成長。彼女は見事に壁を乗り越えてみせたのだった。

 

そしてEPISODE3.5へ。

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↑EPISODE3.5-003「誰かの光」前編より。壁を乗り越えたロナちゃんは、アイドルとして順調に成長していた。

 

アイドル角森ロナとして板についてきたロナちゃんに、ある女の子から手紙が送られてきていた。それは「私もロナちゃんみたいになりたい」というものであった。

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↑EPISODE3.5-003「誰かの光」前編&中編より。かつての自分と重なる少女の願いを、ロナちゃんは嬉しそうに語る。

 

「自分がニコさまにそうしてもらったように、自分も誰かを支えたい。誰かの背中を押してあげられるアイドルになりたい」七咲ニコルに憧れてアイドルとなったロナちゃんにとって、少女の願いは無視できるものではなかった。

そして自分も誰かの憧れになっているのだという喜びは、見ている私達にも伝わってくる。勇気を出してステージで歌ってきたロナちゃんは、ファンの目には七咲ニコルのように輝いて見えていたのだ。


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↑EPISODE3.5-003「誰かの光」中編より。コニーはロナちゃんの話を聞いて、歌う場所を用意してあげると約束。その結果、素人のど自慢大会のステージでデビューすることが決定した。

 

女の子のために頑張るロナちゃん。ただでさえアイドルと学業とバイトを並行して頑張っている身にも関わらず、女の子の練習メニューや衣装まで考えていた。それは自分がアイドルとしてデビューするとき、コニーや支配人がしてくれたであろうことだ。

だがアイドルとしてステージに立つのは、容易なことではなかった。数十人、数百人という人に見られる。ネット配信だってされるかもしれない。失敗したら何と言われるか。

多くの人の前で何かをするには、並でない勇気が必要だ。アイドルとしてステージに立つということは、たった1人の歌と踊りで大勢の知らない人の心を魅了しようということ。普通はできるはずのない挑戦。女の子は「ロナちゃんのように歌いたい」と願う自分と、「怖い」と怯える自分とで戦っていた。

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↑EPISODE3.5-003「誰かの光」後編より。そして女の子は、白旗を上げてしまった。

 

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↑EPISODE3.5-003「誰かの光」中編より。悲しげに笑うロナちゃん。女の子の勇気を最後まで支えてあげられなかった。そんな悔しさもあるに違いない。

 

七咲ニコルは自分を支えてくれた。でも自分は七咲ニコルにはなれなかった。女の子は恐怖に負けてしまった。それは自分の力が足りなかったから。

ロナちゃんは葛藤したことだろう。アイドルとしてこれまで成長してきて、それでもまだ足りない。ニコさまは遠い。自分のアイドルデビューを後押ししてくれたニコさまのようには……。

ロナちゃんはここで思い出したのではないか。自分がアイドルとしてデビューしようとしたあの時のことを。同じように諦めそうになった自分のことを。もう一度前を向かせてくれた、もう1人のアイドルのことを。

 

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↑EPISODE3.5-003「誰かの光」後編より。

意気消沈しているかと思いきや、ロナちゃんは2人分の衣装を持ってナナスタを飛び出す。その姿を見てムスビは言った。「なんかハルみたい」と。

そうだ、ハルだ。諦めて夢からの帰り道を歩いていたロナちゃんの、その手を掴んで離さなかったのはハルだ。もう一度ロナちゃんを前に向かせてくれたのはハルだった。

アイドルとは、七咲ニコルになることじゃない。もちろん春日部ハルになることでもない。誰かの背中を押してあげる。頑張る誰かを支えてあげる。それがロナちゃんにとってのアイドルだ。

 

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↑EPISODE3.5-003「誰かの光」後編より。ライブ出場はなくなり、レッスンももう無い。しかし来る必要のない場所に、女の子はいた。


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↑EPISODE3.5-003「誰かの光」後編より。もしあの時に帰ってしまっていたら、今のロナちゃんはいない。勇気で誰かを支えられるアイドル角森ロナはここにいない。変わりたいという自分の願いを裏切らないで。逃げずに単独ライブを成功させたロナちゃんだからこそ響く言葉だ。


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↑EPISODE3.5-003「誰かの光」後編より。ロナちゃんには女の子の気持ちが誰よりもわかる。だからこそ、かつての自分にかけてあげたかった言葉を彼女は紡ぐ。ハルが気付かせてくれた大切なことを、優しく少女に語りかける。


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↑EPISODE3.5-003「誰かの光」後編より。

「一緒に頑張ろう」この言葉に、私は角森ロナというアイドルの本質が現れていると思う。そう、ロナちゃんはニコさまやセブンスのように圧倒的なカリスマで見る者を引っ張ることはできない。その燦然たる輝きで背中を押してあげることはできない。それはそうなのかもしれない。

だがロナちゃんは、そうしてニコさまに背中を押され、弱い自分を変えた女の子だ。だからこそロナちゃんには変わりたいという気持ちが誰よりも理解できる。変わりたいと願う人に誰よりも寄り添うことができる。

一緒に頑張る。一緒に頑張るのだ。一緒に頑張ろうという彼女の言葉が、見る者に勇気を与えてくれるのだ。1人じゃない、無理なことじゃない。それを自らを持って証明し示し続けるアイドル。それが角森ロナちゃんなのだ。

 

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↑EPISODE3.5-003「誰かの光」後編より。

ロナちゃんの導きだした答え。ロナちゃんが辿り着いた心境。コニーはそれを聞いて、「すっごく嬉しい」と語る。そう、それこそコニーがロナちゃんに期待した、新しい時代のアイドルの姿だった。

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↑EPISODE1.0-003 最終話「オール・オブ・マイ・アイドル」より。(再掲)

 

 

6 . プラスワン

EPISODE4.0は多くの支配人に衝撃を与えた。

これまで以上の長編、シリアス、一部にアニメーション実装、そしてコミュの長さ……。

その全てを語ろうとすると2万字を超えてしまうため、ここではEPISODE4.0の名場面、第11話「あなたの背中」におけるロナちゃんがコニーへと語りかける場面について書くこととしよう。

 

第11話の段階で、ナナスタはもちろんコニーも追い詰められていた。

マネージャーでありながらハルを支えきれなかったこと、かつての自分達の行いを強く否定されたこと、それについて何も言えないこと。

EPISODE0.7や3.0-012「スマイル」にも書かれているように、アイドルというのは自由ではない。巨大なビジネスの歯車の一つでしかなく、アイドルの一挙手一投足に多くの人の人生がかかっている。売れれば売れるほど背負うものが増える。そうした重圧からアイドルを守りたいと思うコニーにとって、ハルが倒れてしまったことはショックであった。

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↑EPISODE4.0 第11話「あなたの背中」より。スタジオで1人、未だに名前を偽っていることや過去の自分の行いにまで怒りを向けようとするコニー。偶然通りかかったというロナちゃんが電気をつけて隣に座る。この照明はコニーの闇落ちをロナちゃんが防いだことを意味する。

 

ロナちゃんはコニーに向かって、七咲ニコルの物真似をする。そして改めて、セブンスによって救われたことを語る。だがそれだけじゃない。ロナちゃんはセブンスが解散しても、セブンスが変わらず好きだったと語る。これはコニーが七咲ニコル(ひいてはセブンス)のやっていたことが良くなかったのではないかという疑心を晴らすと同時に、セブンスの解散によってそれまでセブンスが届けようとしたものが失われたわけではないんだということを伝えているのだ。

事前に、EPISODE 4U 第4話においてウメはセブンス解散後にアイドルに失望したこと、そしてEPISODE4.0において何度もセブンス解散がアイドル氷河期の原因であることを指摘されていたこと、それを踏まえてのこの言葉である。セブンスの大ファンであり今なお七咲ニコルを敬愛するロナちゃんだからこその言葉だ。

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↑EPISODE4.0 第11話「あなたの背中」より。「セブンスが解散しても、その気持ちは変わらなかった」というロナちゃんの台詞を聞いて、その場面でコニーの表情は驚きに変わっている。細かな表情の差分にも注視しながらコミュを追うと深みが増す。これはナナシスに限った話ではないが。

 

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↑EPISODE4.0 第11話「あなたの背中」より。

これまでt7sとして活動してきて、色々な葛藤があった。それを乗り越えてきて、成長していく中で、アイドルとは何なのか考え続けてきた。ロナちゃんを始めとしてアイドル達の成長を見てきた私達支配人としても感じるものがある。

だが今回、t7sは解散の危機にある。アイドルとは何なのか、これまで自分達が思い描いてきたものや導き出した答えが本当は違っていたのかもしれない。そういう風にt7sだけでなくコニーまで、みんなが思っている。しかしその状況にあっても「迷っていない」とロナちゃんは言う。


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↑EPISODE4.0 第11話「あなたの背中」より。ロナちゃんにとってセブンスや七咲ニコルは絶対無敵であった。その強さに背中を押された。でもそうじゃない。彼女達も1人の少女なのだ。そう気づくことができたのは、ロナちゃん自身がEPISODE3.5-003「誰かの光」において、強いアイドルとして憧れられる側に立ったからだ。


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↑EPISODE4.0 第11話「あなたの背中」より。

セブンスだって涙を堪えられたわけじゃない。たくさん陰で泣いていた。それでもファンには涙を隠した。そうやって絶対無敵のアイドルでいてくれた。アイドルであることの難しさ、アイドルという存在の脆さを知って、やはりセブンスは私にとって最高のアイドルなんだと思った。

ロナちゃんの中でのセブンス(七咲ニコル)との距離は、これまで何度も変わってきた。しかしその存在が憧れであり勇気の源なんだということは、一貫して変わっていない。涙を隠し続けたセブンスの強さが、ロナちゃんの心の中での輝きの強さになっている。


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↑EPISODE4.0 第11話「あなたの背中」より。

逃げない。逃げたくない。それは強い自分でいたいから。セブンスのように強いアイドルでいたいから。ここで逃げてアイドルを続けたとして、それはロナちゃんの望むアイドルの姿ではないから。セブンスならきっと、逃げないから。

七咲ニコルは逃げなかった。七咲ニコルはもうアイドルではないけれど、絶対に逃げなかった彼女の姿が今もロナちゃんの背中を押してくれている。ロナちゃんにとってのアイドルとは、EPISODE3.5-003「誰かの光」後編で言われているように、ライブを通して勇気を与える大きなアイドルになることである(上述)。それであれば、ここで逃げるわけにはいかない。

迷っていないのは、すでにロナちゃんの中で理想のアイドル像が明確になっているから。そして七咲ニコルという強い光がまっすぐに道を照らしてくれていることからだ。


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↑EPISODE4.0 第11話「あなたの背中」より。

涙を隠して笑顔を見せる。それがセブンスであり七咲ニコルというアイドルであった。そのことは引退して六咲コニーと名乗ってからも変わっていない。コニーは自分の名前を偽っているが、ロナちゃんはその " 嘘 " を、" 愛 " だと告げる。

アイドルにとって勇気とは、どんな時でもみんなの前に立つこと。恐れないこと。

アイドルにとっての愛とは、どんな時でも笑顔でいること。涙を隠し続けること。

コニーは引退してもなお、ロナちゃんにとって上二つを満たす強いアイドルであり続けた。


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↑EPISODE4.0 第11話「あなたの背中」より。

コニーは今も自分にとってアイドルだ。それは愛ゆえの嘘をつかなくても変わらない。自分達はコニー、いやニコルのありのままを受け入れられる。なぜなら七咲ニコルという存在に導かれてきたのだから。

もう言葉は要らない。私は涙が止まらない。


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↑EPISODE4.0 第11話「あなたの背中」より。

ここにおいて、コニーは六咲コニーと名乗ることをやめる。駆けつけた支配人に対して「七咲ニコル」と初めて名乗り、ハルのもとへ向かっていった。伝説のアイドル七咲ニコルそのものの後ろ姿を見て、ロナちゃんの頬を涙が伝う。七咲ニコルが帰ってきたのだと。

 

角森ロナ。ロナという名前は67(ろく、なな)である。6→7なのだ。

六咲コニーを七咲ニコルへと変える。それは他の誰でもないロナちゃんにしかできないことであった。

 

 

7 . ナナシスをすこれ

ロナちゃんについて語ると言いながら結局はロナちゃん回のコミュを読むだけになってしまった気もするが、少しはロナちゃんやナナシスの魅力が伝わっただろうか。

もし伝わっていなかったとしたら、それは私の拙い文章のせいなので、ナナシスをプレイして自らの目でコミュを読んでほしい。

伝わったのだとしたら、この機会にナナシスという素晴らしいコンテンツに触れて欲しい。

2020年6月現在、もう少しでストーリーが完結し、映画化も迫っている。私は、より多くの人にこのコンテンツが愛されることを願ってやまない。

最後にこの記事のタイトル回収をして締めくくりとしよう。

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1万4千字も読んでくれてありがとうございました。

今回のようにキャラに注目して作品について書くというのを、今後もしようかなと思っています。書いていて私自身も発見があったりするし楽しいので。次回は響け!ユーフォニアムについて書くつもりです。リクエストありましたらコメントなりTwitterのリプやDMなりどうぞ。

お金があるなら大学を卒業しとけ

両親がせっかくお金を出してくれるというのに、大学を卒業しない?

入学したのに辞める?面倒だから留年する?アホな大学入っても4年を無駄にするだけ?

 

アホなのはお前だよ

 

大学なんてお金さえあれば入学して卒業できるんだから、お金あるのに卒業しないやつは馬鹿だよ馬鹿

馬鹿だから大学入れ

勉強なんか全くしなくていいから大学行け

バイトして遊んで飲み会するだけでいいから大学を卒業しろ

GPAなんてスカスカでいいから卒業しとけ

大学の偏差値なんか大して気にならんから、とりあえず留年無しでストレートに卒業しとけ

 

高卒で就職するなら別にいい

高卒で就職できないとか、したくないとか、地元出たいとか、年収500万は超えたいとか、それならとりあえず浪人も留年もしないで大学卒業しとけ

四年大学出てるだけで全然違うから

本当に全然違うから

嘘だと思うなら就職先探してみろ

いいか、大学を卒業しとけ

いわゆるFランでいいから四年大学を出とけ

 

あと留年はすんな

浪人も2年までだ

三回受験して受からないんならもう諦めた方がいい

明らかに熱意か才能が足りないだろ

いや別に自己責任だし多浪合格の素晴らしい人も知ってるしそもそも東大離散とかが運ゲーに近いこともなんとなく分かってる

だから全員に言ってるわけじゃない

でも基本的に浪人は2年までにしとけ

そんでもって留年は絶対にすんなよ

留年に才能なんて関係ないからな

大学で友達作って程々に出席して課題だせば単位なんか出るんだよ

医学部とか目指さない限りはダラけなければ単位出るんだよ

なんなら多少ダラけても出るんだよ

俺なんか実験のレポート1枚とかでも単位出たことあるぞ

教授は優しいから質問すれば答えてくれるし、めっちゃお願いしたら卒業させようとしてくれる

向こうが求めてるのは研究者であって、何年もダブるアホじゃないからな

だからとりあえず単位は死ぬ気で貰いに行け

可でいいから貰っとけ

 

周りのやつなんてお前に比べたら大概はアホなんだよ

日本人の中で大学卒業する奴が何割いるか知ってるか?

小学の同級生の何人が大学卒業したか、地元のやつに聞いてみろよ

社会もクソだから、大学を卒業するってだけで、どんな馬鹿でも日本の半分くらいにはいけるんだよ

浪人も留年もしないで大学を卒業するだけで日本人の2人に1人を虚仮にできるんだよ

同じアホでも、大学を出てるか出てないかだけで社会の評価は日本人ランキングで3000万位くらい変わるんだよ

卒業しないのはアホだろ

馬鹿でいいから大学は卒業しとけ

 

 

いいか、大学は卒業しとけ

留年しないで大学を卒業しとけ

院なんか行くやつは無視してていいからな

院出るやつは賢いことが求められるから、自分がアホだと思うなら院には行くな

とにかく四年で大学を卒業して就職しろ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺はしない

ニュースを楽しむ〜米国選挙編〜

非常にありがたいことに、Twitterの方でブログの記事についてリクエストをいただきました!(感謝カンゲキ雨嵐)

というわけで、およそ10ヶ月ぶりにこのシリーズの復活です。『ニュースを楽しむ』

その概要については、こちら↓

政治はよく分からない。ニュース見ろと言われても、知らないお爺さん達が頑張ってるなぁとしか思えない。
そういう人も多いんじゃないかと思います。
ですが、ニュースを見ておくと何かと役に立つかもしれませんし、選挙の投票などの参考にもなるでしょう。人前で恥をかくことも減るでしょうし。
ということで今回は政治の勉強がしたいけれど、という人を対象にした企画を考えてみました。名付けて「ニュースを楽しむ」です。
専門家でもなんでもない素人の僕が、ウィキペディアを読めばすぐに分かる程度のことをペラペラと偉そうに語る記事です。そういうのが不愉快な人は、ごめんなさい。

ニュースを楽しむ〜中国編①〜

今回はリクエストにお応えして『米国選挙編』としました。

アメリカの大統領選挙、近いですからね。コロナのせいでイマイチ影が薄いですが、4年に一度の世界に関わるビッグイベントですよ。5年に1度ある中国の党大会(次は2022年)と4年に一度ある米国大統領選挙(今年の2020年)は、世界情勢を見る上で絶対に外せません。

中国についてはまた別に記事で書く予定なので、今回は米国大統領選挙について書きます。いつものように長くなるかもしれませんが、お付き合いください。

(追記)

そういえば私はブログで「米国」「英国」などと有名な国のことは漢字で表記することが多いのですが、これはどうしても本文に用語としてカタカナが多くでてくることから、読みやすさを考慮しているだけです。深い意味はありませんし、カタカナが嫌いなわけでもないです。

雑に使い分けているので、アメリカと表記したり米国と表記したりしていると思います。逆に読みにくいという方には申し訳ないです。意味は同じです。

(追記2)

知らない人に分かりやすく書くため、アメリカの地域の呼び方で中西部などは使わず、地図で見ての東西南北8方位を使って表現します。

 

目次

  1. 時期
  2. アメリカと日本の違い
  3. 民主党共和党
  4. 選挙人とは
  5. 過去の選挙結果からの分析
  6. 注目の州
  7. トランプ政権の実績と評価
  8. バイデン氏について
  9. 選挙での争点
  10. まとめ

 

1. 時期

2020年アメリカ大統領選挙の本選は、2020年11月3日(私の22歳の誕生日)です。

米国の大統領選挙は道のりが長く、候補者選びに1年かけます。今回は現職のトランプ氏が共和党なので、対抗馬の民主党の候補者選びが進んできました。

民主党の候補者が正式に決まるのは7月なので5月現在では一応未定なんですが、ほぼ確定しています。ジョー・バイデン氏です。

 

2 . アメリカと日本の違い

アメリカと日本とでは、国の制度がそもそも違います。だから日本国民にはちょっと分かりづらいんですよね。逆にアメリカ人も日本の仕組みはよく分かってないと思います。

都道府県と州

そもそも米国は連邦国家なので、各州の持つ力が日本の地方自治体とは比べ物になりません。チェーン店とフランチャイズ店より違います。もちろん米国の州の方が力が強いです。

○選挙権

日本では定められた年齢になると自動で選挙権を付与されて投票に行けるわけですが、米国の場合は前もって申請をしておかなければなりません。したがって投票権保持者となる人は政治に関心のある人が多く、逆に言えば政治に関心の薄い人は慌てて投票に行くなんてことはありません。

○上院と下院

日本は衆議院参議院ですが、米国は上院と下院です。上院の方は100人ほどで上流階級向き。下院の方は400人を超えており、こちらが一般層の意見を汲み上げる係と言えます。

○首相と大統領

日本も米国も三権分立(行政・司法・立法)を軸としており、それぞれ内閣、裁判所、議会が置かれています。ただ日本より米国の方が国のトップに与えられた権力が大きいです。

例えば「大統領令」というものがあって、これは議会の承認を介さずに大統領の一存で行政の指令を下せるというものです。これに対して議会の制定する法律や連邦裁判所(最高裁)の違憲判断が対抗することができます。最近はトランプ氏が乱発することで有名ですね。

 

3 . 民主党共和党

アメリカの政党は基本的に二つです。民主党共和党。政党としてはこの二党を覚えておけばOK。その大まかな特徴について書きます。

民主党

基本的にリベラル(自由主義)です。

思想について語り始めると最早講義になってしまうので省きます。なんとなく掴めたら十分です。論文書くわけじゃないんでね。私も厳密には知らない(勉強したことがない)。

民主党が強いのは都市部。地域で言うと東西の端の方です。臨海部と言うべきですかね。詳しくは後で述べます。

有名な大統領としては、ルーズベルトトルーマンといった先の大戦時の2人や、初の黒人大統領となったオバマ氏、ケネディもそうです。

弱者の味方。自由と権利を守る。地球を守る。平和を愛する。そんな感じの政党です。

その性質から言ってアメリカの美しいとされる部分はだいたい民主党系ですね。芸能人やアスリートや米国メディアも多くが民主党の味方です。だからトランプ氏とよく喧嘩してるんですよ。

共和党

基本的に保守主義です。

共和党が強いのは主に都市郊外。農村もそうですね。地域としては中部や南東部です。

有名な大統領には、2020年現職のトランプ氏、南北戦争リンカーンニクソンレーガンや親子ブッシュも名前は聞いたことあると思います。

キリスト教福音派やライフル団体が味方についていて、主に白人に人気があります。工場だとか農業だとか資源系だとかの従事者にも、共和党支持者が多いですね。

アメリカの美しいイメージからは少し外れるかなと思いますが、決して悪者というわけではないです。まぁそんなこと私が言うまでもないでしょうが(笑)。

メディアやエンタメに敵が多く、主要メディアで共和党支持はFOXくらいです。極端な共和党支持者はFOXのニュースしか見ないとも言われます。どれだけ叩かれててもトランプ大絶賛ですからね。なんとなく、トランプ政権下ではテレ東的な扱いになりつつあるような……w

 

4 . 選挙人とは

選挙のシステムについて説明します。

米国民は選挙にあたって民主党共和党の大統領候補(と副大統領候補)に投票するのですが、日本の「小選挙区制」とは違って、一応は間接選挙制です。

選挙人と呼ばれる人達がいて、この人数は各州によって違うのですが、この人達が形式上は大統領を決める投票をします。ただこの選挙人は前もって共和党に入れますとか民主党に入れますとか宣言する必要があって、米国民の投票により各州で上回った大統領候補に、そこに投じることを宣言していた選挙人が投票するという形です。

まぁ簡単に言えば米国民が直接投票しているんですが、重要なのは米国民の投票数が多ければ必ず選挙に勝てるわけではないということ。実際に2016年のトランプ氏vsヒラリー氏の選挙では、投票数はヒラリー氏の方が勝っていたんです。ただ選挙人の数はトランプ氏の方が上回っていたので、トランプ氏が勝利しました。こういう事例が何度かあります。

この選挙人というのはウィナーテイクスオール(勝者総取り)で、つまりその州において一票でも勝っていれば、その州の選挙人は全てゲットできる。裏を返すと、たとえ一票差で負けたとしても、その州での自分への投票は全て死に票です。選挙の勝敗に全く関与しないものになります。

したがって、どの州で勝つか、どの州は捨てるか、そういう風に戦略を立てていく必要があるんです。選挙人の人数は州ごとに違うと上にも書きましたが、これによって候補者の戦略というのは見ていて興味深いものとなります。

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↑ちなみにこれが2016年の大統領選挙における選挙結果。数字が選挙人の人数を示していて、赤色は共和党(トランプ氏)が勝利した州、青色は民主党(ヒラリー氏)が勝利した州です。[N○Kの無断転載]

選挙人の人数にかなりの差があるのが分かると思います。最大のカリフォルニア州は55人で、北西部の合計を上回りますから。詳しくは次の項で書きます。

 

5 . 過去の選挙結果からの分析

傾向と対策というものを考えるのは、あらゆるものにおいて重要です。したがって候補者の戦略や選挙結果を考えるには、まず過去の傾向を見るべきでしょう。今回は直近である2016年の大統領選挙を中心に書いていきます。

こちらの画像(2016年大統領選挙での各州における各候補の獲得選挙人数)を見ながら読み進めてください(ウィキペディアより無断転載)。

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青い州赤い州

ブルーステイト(blue state)、レッドステイト(red state)という言葉があります。日本語訳すると青い州赤い州青い州とは民主党が強い州で、赤い州とは共和党が強い州のこと。

民主党は東西両端や都市部に強いと上に書きました。上の画像を見れば実際にそうであることがわかると思います。特にカリフォルニア州民主党の牙城とも言われていて、ハリウッド俳優などの多くが民主党支持者でありアジア系移民なども多いことから民主党が圧倒しています。事実、共和党一色だった冷戦期が過ぎた90年代からはずっと民主党が勝利してきました。今回もまず勝利すると見ていいでしょう。

逆に赤色の共和党はどうか。内陸部と南東部はほとんど赤色ですね。

ちなみに下が2012年、現職の民主党オバマ氏に共和党ロムニー氏が挑んだ選挙の結果です。(ウィキペディアより無断転載)

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やはり内陸部と南東部は共和党が強いですね。

2012年と2016年の違いを見れば、トランプ氏がどういう戦略を立てて2016年に選挙で勝利したのかが分かります。今回の米国選挙でも重要な3つの「ベルト(地帯)」で見ていきましょう。

○3つのベルト

・一つ目はラストベルト。ラストは鯖という意味。北部〜北東部、五大湖からアパラチア山脈にかけての地帯を指します。

アメリカは自動車の国として有名で、またそれを支える石炭などの工業も盛んだったわけですが、近年は環境問題や人件費の観点から下火になっています。これによる失業者の数なども問題となっていて、顕著なのがラストベルト。

基本的に民主党が弱者の味方で共和党が上流階級の味方だと書きましたが、経済に関しては逆転しつつあります。環境を重要視する民主党により米国の石炭などの重工業は停滞しましたが、共和党(トランプ氏)は環境よりも自国産業を優先したからです。いわゆる「アメリカファースト」ですね。

2012年ではウィスコンシン州ミシガン州ペンシルベニア州はいずれも青色ですが、2016年では三州ともに赤色。共和党がというよりトランプ氏が新たに獲得した支持です。トランプ氏は、このラストベルトで「俺は石炭燃やすぞ」「環境守って自分が貧乏になるのはおかしい」と熱心に演説しました。ヒラリー氏は代々民主党が勝っていたこの地域を、勝てると思って軽視していたため取れなかったです。大統領となってから公約通り石炭を燃やし産業を再生させたため、今ではすっかりトランプ派の地帯となっています。ミシガン州には数十年ぶりに新たな組み立て工場ができたなんて話もあるくらいなので、今回の選挙も共和党が有利でしょう。

・二つ目はバイブルベルト。バイブルとは聖書のこと。フロリダ州を除く南東部を指します。

米国は自由の国ですが、基本的にキリスト教徒が最も多いです。米国民全体の7割以上がキリスト教徒で、そのうち5割はプロテスタントと呼ばれる存在。このプロテスタントなど福音派と呼ばれる人々が多く集まっているのがバイブルベルトです。福音派というのはキリスト教徒の中でも保守派とされています。

キリスト教福音派というのは、基本的に共和党の支持者です。以前「https://precureninaritai.hatenablog.com/entry/2019/07/31/010932」という記事でも書いたことですが、イスラエルについてのトランプ氏の行動はキリスト教福音派を意識したものです。

上の画像を見れば、2012年も2016年も南東部のジョージア州ミシシッピ州ノースカロライナ州サウスカロライナ州アラバマ州などといった地域では共和党が勝利しているのが分かると思います。トランプ氏は今まで福音派を敵に回すような発言はしていないので、今回も共和党優勢だと言えると思います。

・三つ目はサンベルト。サン(sun)は太陽の意味。たぶん地理だとか現代社会の授業でも聞いたことある単語だと思います。「アメリカにおける北緯37度以南の地域を指す」みたいな感じで。簡単に言えば、南部、メキシコと接する地域を指します。(したがってバイブルベルトとも被ります)

温暖な気候で中米にも近いため、移民が多いことで知られます。かつては農場などがメインでしたが、今はハイテク産業なども基本的に南部。人口も年々増えているので、勢いもあります。これらのことから政治的な存在感も当然強くなってきています。

特に顕著なのが、テキサス州フロリダ州。これらの州はこの後に述べるパープルステイトの一つであり、人口の多さ故に選挙人の人数も多いため、勝敗を左右する激戦区と言えます。

パープルステイト(purple state)

直訳すると紫色の州。赤と青を混ぜると紫になることから、民主党共和党が競っている州のことを指します。スイングステイト(揺れ動く州)とも言います。

代表的な州は、オハイオ州フロリダ州。私個人の考えですが(複数の専門家やメディアもそう書いている)、テキサス州もここに含まれつつあります。この三州については、次の項で書いていきます。

 

6 . 注目の州

2020年の大統領選挙において、私が特に注目すべきと思う州を3つ紹介します。先に挙げたオハイオ、フロリダ、テキサスの三州です。

オハイオ州

あまり馴染みのない名前かもしれません。スポーツが好きな人なら、コロンバスとかシンシナティとかクリーブランドとか聞いたことあるかな。でもまぁ他に比べたら有名ではないですね。ただ経済や政治では非常に重要な州なんですよ。日本で言うと、静岡県みたいな感じ。

オハイオ州は人種構成や年齢層、産業分布だとかが全米平均に近いので、「アメリカの縮図」と言われます。そしてこのオハイオ州での勝者が大統領に就任するというジンクスが50年以上続いており、オハイオを制する者はアメリカを制するとも言われる大統領選の天王山です。このジンクスがいつまで続くのかというのも、大統領選の楽しみ方の1つかもしれません。

フロリダ州

夢の国だとか、NASAだとか、日本人にも馴染みの深い州ですね。米国有数の観光地です。あのマイアミもフロリダ州。南東の端っこにあるアメリカの南国で、この前はスーパーボウルの開催地ともなりました。是非とも女の子と一緒に旅行したい……。まぁそんなのは夢のまた夢なんですが。

余談はさておき、フロリダ州は激戦州として有名な地域です。選挙人も多く(29人)、フロリダ州での勝者もここ50年で1度を除いて大統領選の勝者となっています。20票以上が動くわけですからね。したがってフロリダ州は大統領候補の演説も盛んです。

テキサス州

人口面積共に全米第2位の巨大な州。カウボーイのイメージが強いかと思いますが、今はハイテク産業が盛んです。大都市も沢山で、ヒューストン、サンアントニオ、ダラス、オースティン……どれも有名ですね。

東部がバイブルベルトに属してることもあって共和党が強いのですが、ハイテク産業や税金の安さを求めて他の州の大都市圏などから多くの人が流れてきており、民主党の勢いが増しているという声もあります。

また近年の銃乱射事件の多さもポイントの1つです。テキサス州では銃が簡単に買えますし、許可を得れば携帯も可能です。米国有数の銃社会でもあるのです。

テキサス州の選挙人は38人。仮に前回の選挙でヒラリー氏がテキサス州で勝利していれば、トランプ氏の勝利はありませんでした。このテキサス州において民主党が強くなってきているなかで、果たして今回はどうなるのか。結果だけでなく内容にも注目してみてください。

 

7 . トランプ政権の実績と評価

基本的に二択である米国大統領選において、主な判断基準は「現職に対するイエスorノー」です。なのでトランプ政権のこれまでについて、米国民はどう思っているのか。そこを見ていきましょう。(私がではなく、米国民がどう見ているかです)

○経済

以前ブログにも書いたように、トランプ氏が得意とするのは経済と外交です。そしてトランプ氏に投票する人の多くは彼の経済政策に注目しています。

・大規模な減税と失業率の低下

トランプ氏が法人税を大幅に下げたことは、ベーシックインカムについての記事で書きました。また彼の低所得者層への救済措置により、失業率は下がりました。このハッキリとした数字は彼の実績として嘘偽りのないものであり、ホームレスが50万人を超える米国内で重要な実績です。明日の生活を心配する低所得者層は、自分達の生活を守るために率先して選挙に向かうことでしょう。

・貿易の大幅な見直し

米国は長年大幅な赤字に泣いてきていたので、NAFTA見直しやTPP脱退と既存の多国間貿易にノーを叩きつけたトランプ氏は、低所得者層には高く評価されています。石炭についても然りです。民主党支持者には、生活のために投票しない(共和党に投票するのは嫌だが民主党には勝って欲しくない)という声もあるのだとか。ただ高所得者層には返って逆効果なのではないか、という見方もされているようです。

・中国との貿易戦争

あのZTE(中国の大企業)を一時は破産寸前にまで追い込んだのは、トランプ氏と米国の強さを世界に見せつけました。ただ米国側にも損害は少なくない上に、中国側の米国に対する部品の依存度などが年々下がってきているため、いつまで優勢かは分かりません。

しかし中国を脅威とする人は全米で7割を超えていますので、対中強硬姿勢は一定の評価を受けています。バイデン氏はかつてオバマ政権の一員であったため、彼の対中姿勢がどうなるかは民主党支持者にも不安視されています。

○軍事・外交

中国への露骨な敵視は、第二次冷戦を思わせる展開となっています。冷戦期には危機感ゆえに共和党が強かったので(共和党は退役軍人も支持層としている)、そういった点で共和党が支持される可能性があるでしょう。

またイスラエルの扱いや対イラン、対イスラム国(IS)、対タリバン、対北朝鮮など、型破りな外交政策は良くも悪くも強烈なインパクトを与えます。それが「強いアメリカ」を想起させ、彼個人のカリスマ性にも繋がっていることは間違いありません。

アメリカと陸続きの国は同盟国のカナダと途上国のメキシコだけであり、過去に本土が戦地となったのは独立戦争南北戦争くらいです。そのため米国民は戦争にも(開戦前は)イケイケで、武力衝突やトマホーク発射にも肯定的な評価がなされています。オバマ政権(民主党)との違いが強調されている部分です。

また米国民は基本的に外交に興味がないので、戦地からの米軍撤退や在韓在日米軍における費用負担の見直しなども、それなりの評価を受けているようです。

社会福祉

米国では長年、社会福祉についての議論が盛んに行われてきました。前職のオバマ氏の大きな実績である「オバマケア」(医療保険制度の改革)についても未だに賛否が分かれています。また米国民の1割以上、数にして4000万人以上が貧困状態とも言われており、そうした格差も議論を呼んでいます。

○その他

全米ライフル協会(NRA)や、移民問題など、詳しく見ればトランプ氏についての評価は様々です。この辺りは現地でも真っ二つのようなので、バイデン氏の発言次第となっています。トランプ氏は銃規制に(本音では)反対、移民にも反対の姿勢です。

 

8 . バイデン氏について

トランプ氏のこれまでに対する評価を書いてきましたが、対するバイデン氏とはどのような人物なのか。ここでは彼の簡単な経歴と過去の言動を見ていきましょう。

中産階級カトリックの家庭に生まれ、学力は凡であったそうですが、弁護士に。その後すぐ政治家になり、再選を続けて民主党の上院における大物となっていきます。

彼は外交が得意らしく、対イランなどで活躍しています。オバマ政権時には副大統領を務めていますが、こちらではオバマ氏の意見に概ね従う姿勢だったそうです。

あとバイデン氏について調べると必ず出てくるのが、セクハラや不適切発言などの不祥事です。最近はウクライナ問題が米国内では大ニュースとなりましたし、現在進行形でセクハラ問題が話題になっています。トランプ氏もその手の報道には事欠かない人物なのでトントンと言えますが、少なくともクリーンな政治家というイメージは持たれていないと思います。

またバイデン氏の親族が江沢民の親族と共にビジネスをしていることなどもあり、対中姿勢については懸念事項となっているようですね。それに関してバイデン氏はやや言葉を濁しており、トランプ氏ほどの強硬な言動は取らないと想像されます。近年はカリフォルニア州などでユダヤ系と並んで中国資本が台頭してきているので、政党としても強くは出にくいのかもしれません。

 

9 . 選挙での争点

争点はいくつもありますが、特に注目すべきものとして、私が挙げるのは4点。「不祥事」「中国」「コロナ」「進歩派」です。中国と不祥事についてはもう書いたので、この項では後ろ二つについて書きます。

○コロナ

まさか私が生きている間に、このような感染症による世界的大流行が起こるとは思いませんでした。後日改めて記事にしますが、私も完全にコロナについて見誤っていたので、深く反省したいと思います。

さてこの世界を騒がせているコロナは、米国の大統領選挙にも深く影響しています。

・経済面

トランプ氏の強みは経済政策であり、失業率は低下したと書きました。米国の株価は上昇し、好景気を生み出していたのは事実です。しかしながらコロナの大流行によって全て流されました。2020年5月上旬の時点で失業率は15%近くと発表され、彼の支持者層である低所得者達は路頭に迷っています。ワクチン開発には2年かかると言われているので、夏の間はマシになるとしても、冬が来るとまた流行するでしょう。ただしこれ以上の経済活動の停止は、ただでさえ社会福祉に難のある米国は、もはや耐えきれないのが現実です(米国だけではない)。

・対コロナ政策

トランプ大統領は当選前から暴れ狂う猛獣や災害のように報道されてきましたが、今回のコロナにおいてもその本領を発揮しました(褒めてはいない)。彼は経済失速を警戒して経済活動の停止に難色を示し続け、自粛解除を求めるデモを扇動したりもしています。

米国内では現在リバタリアンなどと呼ばれる過激な自由主義者が増加しており、実は彼らの政党は共和党民主党に次ぐ第三党でもあるのですが、彼らや低所得者層が自粛解除を求めて州政府に抗議しています。トランプ氏はかねてより自分に従わない州知事とバトルを繰り広げてきましたが、それがより一層激化しているのです。

初めトランプ政権はコロナ恐るるに足らずとしていたこと、にもかかわらず今は中国への非難を繰り返して責任を転嫁しようとしていること、この辺りについて米国内でも反感は買っているようですね。コロナ対策で名を挙げた州知事も多くおり、彼ら(彼女ら)が民主党の副大統領候補ともなれば、バイデン氏に票が傾く可能性もあるでしょう。例えばニューヨーク州のクオモ氏や、ミシガン州のウィトマー氏です。ウィトマー氏は女性である点やラストベルトの知事である点も強調しておきます。

・投票

コロナによって、郵送での投票を望む声が高まっています。本選は11月ですから、おそらく再び流行している時期だとも思われますし。ただトランプ氏は直接足を運んでの投票を強く求めています。建前上は「郵送だと不正が起こる」とのことですが、本音はどうなのでしょうか。

大きく二つあって、郵送投票には予算が必要であることと、都市部の国民による投票が増えることです。実業家らしく「無駄を失くす」を公言してきたトランプ氏にとって追加予算は好ましくないですし、都市部からの投票が増えれば民主党に有利ですしね。(都市部からの投票が郵送だと増えるのは、人口密度が高い方がコロナ感染のリスクが高まるからです)

○進歩派

進歩派(プログレッシブ)と呼ばれる人達が、今の米国内では急増しています。改革を望む急進左派です。主にサンダース氏の支持者層でした。

彼らの勢いが増した要因は大きく二つあって、一つは世代、一つは格差。

①ミレニアル世代

日本において団塊世代だとかゆとり世代といった言葉があるように、米国にも「ベビーブーマー世代」や「ミレニアル世代」といった言葉があります。このミレニアル世代というのは21世紀になって成人した人達のことを指します。

ミレニアル世代の特徴として、ネットに強い、不正や不祥事に敏感、改革志向といったものが挙げられます。この改革志向である部分が進歩派に繋がるわけです。

②格差

米国は世界1位の経済大国ですが、経済格差が大きいことでも有名です。貧困層が1割を超えること、学生ローンの問題、医療費が高いなど社会保障に難がある、こういった点は若者に強く改善を求められています。日本も同じですが、日本と違って米国では少子高齢化がまだ進んでいないので、この声が大きいんですね。こうした要望を請け負うのが進歩派です。

・DSAの影響

民主社会主義と呼ばれる思想の人々が米国内で年々注目されています。民主党の予備選においてバイデン氏と競ったサンダース氏も、この民主社会主義派でありプログレッシブであったのですが、彼によってDSA(democratic socialists of America)(アメリカ民主社会主義者)は大きく躍進しました。

彼らが目指すのは、高等教育の無償化、国民皆保険、育児休暇の取得など、概ね日本や北欧の仕組みに近いものです。

ミレニアル世代に強く後押しされる、米国内での社会主義を求める声。その大きさを示す例として、2018年の米国中間選挙でのある女性を紹介しましょう。

中間選挙で1番のサプライズ

4年に一度行われる大統領選挙は11月頭の火曜に行われるわけですが、それと2年ズラして上院と下院の議員を選出する選挙が同じ11月頭の火曜に行われます。大統領選挙と大統領選挙の間に入ることから、中間選挙と呼ばれます。(厳密には選挙の日は11月第1月曜日の翌日)

この中間選挙において驚かれたのが、アレクサンドリア・オカシオ=コルテスという女性が下院議員の予備選挙で勝利したことです。

彼女が打ち破ったのは、民主党ナンバー3と目されるほどの大物。それに対して彼女はわずか29歳という史上最年少で勝利しました。選挙資金の差は10倍をはるかに上回っていたと言います。

なぜ彼女が勝利できたのか、それはネットに強いミレニアル世代による、熱心な草の根運動でした。TwitterInstagramFacebookyoutubeなど、今や政治においてもネットの影響力は大きなものとなっています。日本でも某放送協会から国民を守るなどといった政党が当選者を出したことで話題になりました。彼女はミレニアル世代のそうした強さによって、選挙資金の壁や性別の壁や年齢の壁を打ち破り、勝利したのです。

有名な言葉として「政治において重要なものは二つある。一つは金で、もう一つは何か忘れた」というものがあります。それほど資金というものは政治に欠かせないのですが、もう一つはやはり国民の声だったのでしょう。それを証明したのがオカシオ=コルテス氏でした。

・サンダース氏の票はどこへ

前述したオカシオ=コルテス氏もDSAの一員であり、進歩派です。したがってサンダース氏を支持していたのですが、サンダース氏はバイデン氏に勝てないとみて選挙から撤退してしまいました。そして彼はバイデン氏を支持すると発言したのですが、果たして彼の支持者の票はバイデン氏にそのまま移ってくれるのでしょうか。

極左と極右は繋がっているという言葉があります。それを示すように、サンダース氏を支持していたDSAの構成員の一部では「バイデンよりはトランプだ」という意見もあるとのことです。左派のサンダース氏が負けてしまった以上、中道派のバイデン氏か右派のトランプ氏ということになるのですが、中道よりは右ということなのでしょう。

このDSAをはじめとした米国内の民主社会主義者および進歩派が、どこまでバイデン氏を支持するのか。それは今回の選挙だけでなく、その先の政策や次の選挙にも影響してくると思います。

 

10 . まとめ

今回の選挙についてザックリまとめます。

・大統領を決める一般投票は11月3日

共和党のトランプ氏vs民主党のバイデン氏

共和党保守主義民主党自由主義

・農村は共和党が有利、都市は民主党が有利

・総投票数がそのまま勝敗じゃない

・3つのベルトで家族にドヤ顔しよう(大嘘)

・勝敗を分けるのはパープルステイト

・テキサス、オハイオ、フロリダに注目

・トランプ氏は概ね高評価(支持率44%)

・バイデン氏は大物だが不安要素も多い

・コロナで大きく変わる可能性がある

・世代交代(ミレニアル世代)の影響に注目

・進歩派や民主社会主義者の動きに注目

 

最後に私の2020年5月段階での予想を書いて終わりにします。

トランプ氏の再選確率は 75%

トランプ氏が勝ちます!

 

 

 

 

 

 

 

 

外れてたら謝罪の記事書きます。

1万2千字も読んでくださってありがとうございました。

今後もリクエストは受け付けております(応えられる範囲なら応えます)。政治だけじゃなく、歴史とかアニメとかスポーツとか。色々書いてみたいなと思ってます。フリーターなのに就活厳しいのでね。

コロナくん、そろそろ静かにしてね。

ベーシックインカム

最近よく聞くこの単語。剛○彩芽の彼氏とかの影響もあって、Twitterでは毎日のように見かける気もしますね。

でも正直よく分からない。ウィキペディアで調べてみようと思ったら、めちゃくちゃ長くて読む気失せた。そう言う人も多いんじゃないですか。

というわけで、今回はこのベーシックインカムとは何なのか。なぜベーシックインカムが注目されているのか。そういうところを簡単に書いた上で、「じゃあ現実的に可能なのか」という部分を考えてみたいと思います。

(いつものことながら、高卒フリーターのブログなので内容は薄っぺらいし信用もないです)

 

 

 

ベーシックインカムとは

高校レベルの英単語であるbasicとincomeをそのまま繋げたのがbasic incomeで、それをカタカナで読むとベーシックインカムなんですね。和訳すると基礎所得保障となります。basicが基礎、incomeが所得。

つまり政策としては、国が国民に直接お金を配給して(配当して)、最低限の生活費は保障しますよというもの。具体的な金額は国や時代によって変わると思います。物価もありますし。日本だったら1人あたり5〜15万円くらいですかね。議論を要する部分です。

 

さてこのベーシックインカム、一見すると働かなくてもお金が貰える素晴らしいシステムなんですが、実際この制度にどんなメリットとデメリットがあるんでしょうか。

 

 

○メリット

ウィキペディアから引用しようと思って目を通してみたら、一部いい加減に書かれていたので(おそらく推進派が根拠もなく意見を書いただけ)、諦めて自分で書きます。主要なものを簡単に。

(ちなみに、私も根拠なんか用意しないので同類です。ただの趣味ブログのために探すの面倒だから許して)

ブラック企業減らせるかも

働かなくても最悪食べていけるので、退社しやすくなりますよね(逆に言うとクビにもなりやすくなるんですが)。なので低賃金で扱き使うというのは減らせる可能性があります。給料だけの問題ではないので、完全に無くなるなんてことはないでしょうけどね。

社会保障なら今もあるじゃないかと言われそうですが、「生活保護よりは高いけど……」という給料で酷使されるケースも多いんですよ。それに意外と生活保護って漏れが多くて、救済しきれていないのが現状。生活保護を受給する資格について調べてみたら厳しいんだなというのが分かると思います。だからこそ不正受給の問題だとかが割とあるんですよね。

②人生において冒険ができる

ひとつなぎの大秘宝を探して海賊になるとかいう意味の冒険ではなくて、失敗を恐れず挑戦できるという意味です。

例えば研究者。大学から大学院に進学してそのまま研究者を目指す場合、今の制度だとかなり生活が苦しくなるんですよ。研究員の給料が安いだとか、そもそも学ぶ立場だから実質無給だとか、そんな話も聞きますよね。そこまでして研究を進めても、死ぬまでに何かを発見できるとも限らない。それがお金に繋がるとも限らない。不安でたまらないし、就職しないと家族を養えない。そうやって研究者を諦める優秀な人材が多くいます。でも生活最低限のお金が国によって保障されていれば、その道を選びやすくなるはずです。

起業しやすいというのも大きいです。アイデアがあるのに行動に移せない人は大勢いて、でも誰も彼らを馬鹿にはできない。彼らにも愛する家族や趣味があるからです。夢のため野望のためなら人生かけろってなかなか言えませんが、最低限の生活費を保障してあげれば倒産しても死にはしないわけですから、踏み出しやすくなるということです。

人生、とりわけ就職の選択において、金銭面における不安を減らせるだろうというのが大きなメリットの一つなんですね。

貧困層の救済

これが1番分かりやすいメリットじゃないでしょうか。単純に「国が税金を取る」→「国民に平等に配当する」という仕組みで、当然ながら高所得者の方が納税額は多いわけですから、富の再分配という形で貧困層の救済になるんですね。

生活保護にしてもそうなんですが、貧困層に救いの手を差し伸べるのは人道的な意味合いだけではありません。生活に困難になった人が悪質な風俗店で働かされたり、反社会的勢力に加担する可能性もあります。そうでなくても万引きしたり強盗したり、そういった犯罪を防ぐ意味合いもあるんです。先進国の方が治安が良いのは、決して人間的に優れているからではなく、罪を犯さなくても幸せになれるからです。心のゆとりが生まれて、結果として社会全体に還元される。『情けは人の為ならず』ということです。

 

あまり長々と書いてもあれなので、ここで止めましょう。次はデメリットです。

デメリット

①労働意欲低下の可能性

「働かなくても生きていけるなら、裕福な暮らしじゃなくていいから働きたくない」

そう考える人が出てくる可能性は多分にあります。この政策において一番の懸念事項です。

例えば社会に出て何かしらのショックで勤労意欲を失った人達の中には、お金が貰えるならもう働きたくないと社会復帰を諦める人もいるかもしれません。具体的な給付額にも依りますが、少なからず仕事せずダラけたいという人はいるでしょう。

今の時代は家に1人でも無料で楽しめるようになっていて、ましてやこの先はますますそういった技術が進化していくと考えられます。今回のコロナによる自粛期間にも、家にいることを苦とする人が大半の中でそうでないという人も少なからず見受けられます。一生働かないかは分かりませんが、40歳での早期退職であるだとか、そういったケースは増えることが予想されます。

日本は少子高齢化が著しい国の1つです。「2025年問題」「2040年問題」などと国や専門家が警鐘を鳴らし続けていますが、人口そのものが減っているのですからどうにも難しいです。そんな日本で限られた貴重な現役世代が勤労意欲を失ってしまった場合、その損失は他国より大きいと言えます。

②財源の問題

これについては後述します。

③小さな政府となる

国民に一律で給付するのは社会主義的な政策に見えますが、ベーシックインカム自由経済を前提としたものであり、「既存の社会保障などを全て個人の裁量に委ねる」という意味で政府の国民に対する役割は現金給付だけの小さなものとなりますから、むしろ小さな政府となります。

老後の生活を支える年金や子供への手当なども全て自己負担になるわけですから、そのことについて不安視する意見は絶えません。これについて既存の社会保障と併用するかという議論は各国でなされているところです。ただその場合、当然ながら財源の確保はいっそう厳しいものとなります。

④経済が低迷する可能性

上に述べたように年金や生活保護は無くなるわけですから、お金にゆとりがない人ほど貯蓄しようとする可能性は大いにあります。

とりわけ日本人は元来節制を美徳とする国民性があるので(宗教の影響も大きいが)、消費が低迷する恐れがあります。そしてこれは財源の項目で述べるのですが、増税による消費低迷と重なった場合、経済への多大なる影響は避けられないでしょう。

⑤富の流失

ある国がベーシックインカムを導入した場合、その国において労働者にはこれまでより良い待遇を用意する必要が生まれると考えられます(メリット①参照)。ただし国外からの労働者についてはその限りではないので、移民労働者を雇用した企業が有利となることで富の流失が発生する恐れがあります。企業側としては人件費は安い方が助かりますし、消費者側としても価格は安い方が助かるからです。

このようにグローバル経済において1つの国家が単独で実施するのはそれなりのリスクがあるため、したがって法整備などで何らかの手を用意しておかなければなりません。

 

 

さてそろそろ現実味、財源について書いていきます。

□財源はどうするの?

財源について語るには、まず国の財政から語る必要がありますね。皆さんは国家予算の内訳を見たことがありますか?

今回も「現金10万円の一律給付にともなって補正予算案を調整」なんて報道がありました。補正予算案というのは、年初に決めた予算に変更加える時にその都度作られる予算案です。「予算10万円で焼肉食べようと思ったけど帰り道にプリン食べたくなったからやっぱ予算11万円ね」みたいな。こんな例え方したら政治家や官僚の皆さんに怒られるかもしれませんが(笑)。

まぁ国家予算については、財務省とか国税庁のホームページを見てください。

……というのは流石に雑すぎるので、超簡単に書きます。

 

国家予算について

まず「日本の国家予算」と検索したら、たぶん[日本国政府 ○○年度予算案]というのが出てくると思います。もしくは2年連続100兆円突破!みたいな新聞の記事。そうです。だいたい100兆円くらいですね。だいたいです。

それでそのうちベーシックインカムに関わるのは「社会保障費」です。今はおよそ35%くらいです。(令和二年度予算案では34.9%らしい)

100兆円の35%ですから、35兆円ですね。これが日本の社会保障費です。

……嘘である(かぐや様)。いや嘘ではないんですけど、35兆円で社会保障をやってるわけではないです。ここから少しややこしい話。

日本の国家予算には実は2種類あって、上で書いた[○○年度予算]というのは「一般会計」と呼ばれるもの。それとは別に「特別会計」というものが存在します。

特別会計というのは、正直よく分かっていません。細かく見ていけば紐解けるのかもしれませんが、流石に面倒すぎて私もしていません。一般会計みたいに分かりやすく公開されてないんですよ。だから「日本の闇だ」なんて某政党がずっと主張してますね。検索すればすぐ出ます。闇かどうかはさておき面倒だなとは思います。(愚痴)

その特別会計の額は国家予算より遥かに多くて、だいたい400兆円くらい。でもこれは一般会計と被ったりしてる部分もあって膨れてる額面上の数字で、だから財務省は一般会計と特別会計を合わせた上で純計額を出してくれています。これがだいたい250兆円です。

「続いてはラジオネーム国民くんからのお便りです。国家予算について知りたいのに、説明を聞いてもよく分かりません。どうしたらいいですか?」うーん、別に良いんじゃないですかね。だって「そんなの今は関係ないから」

とりあえず国家予算には2種類あるから、一般会計の数字だけで議論するのは良くないよーってことが分かってもらえればいいです。ということで次にいきましょう。

社会保障費について

一般会計での社会保障費35兆円だけじゃないというのは分かってもらえたと思います。じゃあ実際はいくらなの? それについてある画像を用意しました。(無断転載とか大丈夫なのかな)

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厚労省のやつ。pdfは面倒だったのでスマホでスクショして切り抜きました。見れるはず。

はい。いやぁ分かりやすいね。社会保障厚生労働省の担当なので、厚生労働省のホームページを見れば分かります。特別会計についても予算が載ってますよ。

ちょっと補足入れます。例えば年金について。よく言われる年金とは国民年金のことです。国民年金には基礎年金と厚生年金の2つがあって、よく財源が厳しいと言われているのは基礎年金の方。厚生年金は半額が雇用主の負担なので、一応大丈夫なんですよね。だから「年金がピンチ!」なんて言うけど、普通に働いてた人であれば完全に無くなることはないわけです。基礎年金はピンチなので、間違ってはないんですけどね。

それでその年金なんですが、厚労省特別会計の予算を見ると基礎年金26兆とか厚生年金24兆とか書かれてます。ここの区別は重要な部分です。

さて画像をよく見てみると、上に「社会保障給付費」と書かれていますよね。これが実際の社会保障にかかる費用だと思ってください。(ちなみに今は社会保障費用統計と呼ぶらしいですね)

この社会保障費用統計は毎年増え続けていて、今はだいたい130兆円くらいだと言われています(統計は数年前のものしかでない)。うち30〜35%が医療関係とされているので、これを抜いた60〜65%すなわち80兆円強ぐらいが残りの社会保障費ということですね。

ここでいよいよベーシックインカムの財源の話に移ります。

増税はどれくらい必要か

医療費を除いた既存の社会保障を全て取っ払うことで、80兆円くらいなら増税せずとも用意できるということが分かりました。

ではこの80兆円で国民に年間何万円給付できるでしょうか。計算を簡単にするために日本国民を老若男女合わせて1億人と見なすと、80万円。月額だと6〜7万円。まぁ多少のズレがあったとしても、毎月5万円以上は配れるということですね。

ただ年金なども全て取っ払っての毎月5万円というのは非現実的です。なので今度は逆に、1人当たり毎月10万円配るにはいくら必要かを計算してみましょう。年間120万円の1億倍なので120兆ですね。毎月15万円なら180兆円、毎月20万円なら240兆円です。

40兆円〜160兆円、予算が足りません。その分を増税で補う必要があるのですが、では具体的にどの税率をどれくらいあげるべきでしょうか。主な税収である「所得税」「法人税」「消費税」について考えていきます。

所得税

所得税をあげるというのは、はっきり言って現実的ではないでしょう。なぜなら日本は少子高齢化が進んでいる国で、かつ富裕層も高齢者に多いからです。所得税というのは文字通り所得に応じて税が課されるので、高齢者からは得られにくいんですね。

あと所得税には漏れが多いことでも有名です。「クロヨン問題」とかで検索すればすぐ出てきますよ。マイナンバー制度も本来このためにあるはずなんですが、解決には程遠いと言えます。

以上の点から、所得税増税は無いとみていいでしょう。

法人税

これもまた増税をするには厳しいものがあります。法人税を上げると企業は嫌がって出て行ってしまう可能性があるのです。実は日本の法人税率は比較的高く、しかし大企業に関しては実質税率が低い、という裏ネタがあります。

日本の法人税率は約23%となっており、比較的高い方です(参考までに他国を挙げると、米21%、仏25%、英17%、中25%)。しかし実際に払われた大企業からの税収入は、税率12%程の額だったりします。アメリカがトランプ政権によって大幅に法人税を減税したり、英仏独も段階的に減税をしたりと、どの国も経済を支えるために法人税を下げているんですね。

日本の場合は消費税増税の代わりに法人税を下げることで経済を支えるとしてきました。なので、その法人税を消費税と同時に上げてしまうわけにはいきませんね。経済的に自殺に近い選択だと言えます。

・消費税

最後にこれはどうでしょう。高齢者に課しやすい相続税など他にも税収入が無くはないのですが、求められる莫大な金額を考えれば大した増収では無いです。

さて消費税は2020年現在で10%(軽減税率有り)なのですが、それで税収は21兆円。国の一般会計の2割を占めています。これを毎月10万円給付のために40兆円増やすには、税率を何%にすれば良いのでしょうか。

すごく単純な計算をすると、実は日本における消費税の税収入には「[税率]×[2兆円]=[税収]」という式が成り立っていて、今後も概ねこの通りであると仮定すると税率30%ということになります。(実際には消費税増税による経済の低迷によって消費税以外の税収が異なる)

消費税率30%というのは世界最大です。消費税率が高いことで有名な北欧やハンガリークロアチアでも27%とか25%とかです。このことからも、消費税だけでベーシックインカムの財源を確保するのが非現実的であることが分かりますね。

 

 

 

 

もしかして、無理なのでは?

 

 

 

 

ここまで6500字もベーシックインカムについて書いてきたのに、出す結論が「不可能」というのは少し寂しいです。何より私自身もベーシックインカムの導入に期待している身なので、なんとか希望を見出したい……。

というわけで、ベーシックインカムを推している人達の財源に関する意見をいくつか紹介してみます。

○なんとかなる

なりません。

○給付額を7万円前後にする

たしかに7万円前後であれば大した増税を要せずに施行可能だと思いますが、単身の後期高齢者がマンションの一室に1ヶ月7万円くらいで生活するのは至難の技でしょう。厚生年金を残すという手段も考えられますが、その場合はやはり増税が必要となります。

相続税の大幅増税

高齢者の持つ財を相続の際に徴収する手っ取り早い手段です。ただ残念ながら日本の選挙の投票率から考えて、高齢者にとってあからさまに不利な政策は通りにくいと思います。加えて政治家や官僚および政党の支援団体である組織なども閨閥を形成していることが多く、彼らにとっても相続税増税は好ましくないでしょう。

また仮に相続税において基礎控除の撤廃や大幅な累進課税率の引き上げを行うとすると、法定相続人(というのがあります)に選ばれた途端に高額な税金が課されるなどといった問題も起こりかねないでしょう。現金であれば相続分で差し引けるかもしれませんが、株式や不動産の場合は簡単に手放せるものとは限りません。

したがって多少の増税は可能でも、ベーシックインカムの財源として信頼に足る存在とはなり得ないでしょう。

○固定資産税の増税

無いです。(バッサリ)

ただ固定資産税の小幅な増税は選択肢として考えられると思います。固定資産税の納税額は地方自治体が評価した土地の価値によって決まるわけですが、高度経済成長やバブルの影響があり、少し小さめに設定されています。とりわけ東京等は地価が高すぎるために固定資産税率に上限を定める免税措置が取られているので、一極集中の要因の1つとかねてから言われています。

ちなみにですが固定資産税は「地方税」です。国には国税地方税があって、国民は国と各人の居住する地方自治体にそれぞれ税を納めているんですね。国税の代表的なものは消費税や法人税所得税などです。地方税の代表的なものは固定資産税や都道府県民税など。地方税については総務省にいい感じの画像が転がっていたので下に転載します。

f:id:JYOKA:20200428110810p:image

地方消費税とはなんぞやと思う人もいるかもしれないので説明しておくと、実は消費税○%といっても、国に納める分と地方に納める分とがあるんですよ。その合計が○%です。例えば2020年現在で消費税は10%(軽減税率有)なわけですが、このうち国に納めるのは7.8%分で、残りの2.2%分は地方消費税として地方自治体に入ります。だから8%から10%に増税しても、国家予算の税収としては1.5%しか増えてなかったりするんですよね。

何を語りたいかというと、固定資産税を増税することで地方消費税を下げることができれば、消費税増税をせずに消費税の税収を増やすことができます。まぁ固定資産税は市町村税で地方消費税都道府県税なので、そこの制度は整える必要がありますけど。

固定資産税をそのままベーシックインカムの財源の足しにするのは無理でしょうが、地方自治体を支えることは望ましいことかもしれません。地方自治体による細かな社会保障に繋がるからです。例えば公衆衛生など。ベルギーみたいにトイレが有料なのは、私は嫌なので。

○貯蓄税の制定

貯蓄税って言葉が少し前に話題になりまして。あと別名で「富裕税」ですね。たぶん富裕税で検索した方が沢山でてくる。

文字通り、ある一定以上の資産を有している人に対して、その資産に税金をかけるというもよです。今は固定資産税などがありますから、預貯金だとかに限定する形になると思います。だから貯蓄税なんて名前で呼ばれてる。お金持ってるのに溜め込んでるなら税金取るぞという、一見して良い政策なように感じるんですが、どうなんでしょうか。

実は戦後ちょっとだけやってました。もともと欧米が中心で、ノルウェーだとかフランスだとかスイスだとかが有名ですね。インドとかもやっていたはず。ただ近年は廃止の傾向にあります。逆に見直されたりもしてるんですけどね(日本もその1つ)。

かつて富裕税を導入するメリットの1つとして資産を正確に把握できるというものがありました。合法的に個人の資産を管理できるわけです。税金逃れを防げるという旨味ですね。後は富の再分配として国民の大多数からは支持を得られると思います。預貯金しなくなるから経済が回るという意見もあります。

しかしながらデメリットが多いです。例えば現金の形で家などに保管する人が多く現れると、空き巣や強盗といった被害も増えやすくなります。また富裕層であれば海外に資産を移すなどの税金対策をするのは目に見えているので、期待されるような効果があるかは微妙です。中間層が1番被害を受ける可能性もあって、そうなると何をやりたかったのか分からなくなります。経済は悪くなるということです。

近年のマイナンバー制度はこの貯蓄税に向けた布石であるという意見があります。そしてキャッシュレスやデジタル貨幣が普及すれば、デメリットは減らせるかもしれません。貯蓄税により失う額よりキャッシュレスで得する額の方が高ければ、現金で保管しようとはなりにくいからです。

ただ現時点では実現する見込みがあまりないというのは間違いないでしょう。

所得税を財源とする

上で所得税を引き上げるのは現実的でないと切り捨てたのですが、実は専門家の間で主流なのは所得税です。これは所得に合わせて数字(税負担)を直接変動させることが可能であるという点、消費税や法人税に比べて経済への影響が少ないとされる点などです。高所得者(富裕層)に対して高額な税を負担させるという点では、先の貯蓄税に似た仕組みとすることもできます。

○既存の現金とは違う形での給付

今回の現金給付も、初めは商品券にするという流れがありました。このように中央銀行による日本銀行券とは別のものを配るというのが1つの案としてあります。もっとも商品券はややこしいので、キャッシュレスでの現金同然に使えるものの給付という形が良いかと思います。

例えばマイナンバーカードを用いて日本政府のデジタル通貨で買いものが出来るようにして、月5万円の給付をしたとします。翌月への残高繰越を無しにすれば貯蓄の心配は無くなります。

まぁこれはいわゆる政府紙幣の話にもなってくるので、経済学に疎い私は突っ込んだことは言えませんが(ニートなのに政治には突っ込んだ話できるのかよ)。私もまだまだ勉強中なので、今後ある程度知識がまとまったら別に記事にするかもしれません。気になる人は自分で調べてください。

 

 

はい。

というわけで9,000字以上語ってきましたが、ベーシックインカムには懸念事項が多く課題も山積しているということが分かってもらえたと思います。なにより政策を掲げた政党が選挙で勝つ必要がありますからね。もちろん自民党は乗り気ではないですから、今のままだと暫く実現することはないでしょう。

最後に1つ。

「お金が欲しい」

ありがとうございました。